まず結論から

  • 地域の医院(クリニック) 診察料2〜7万ウォン(約2,000〜7,000円)、薬代1〜3万ウォン(約1,000〜3,000円) — 米国より5〜10倍安い
  • 救急室 基本受診10〜40万ウォン(約1万〜4万円)、CT/MRI含むと60万ウォン(約6万円)以上
  • 骨折(ギプスのみ) 合計10〜20万ウォン(約1万〜2万円)、急性の歯痛 応急処置約11万ウォン(約11,000円)
  • 夜間・週末は30〜50%割増 — 軽症なら救急室より夜間診療クリニックへ
  • 旅行保険は先払い・後日請求が基本、書類(領収書・診断書・処方箋)が命綱

韓国の病院、外国人でも利用できますか?

はい、可能です。韓国の医療機関は内外国人を問わず誰でも利用できます。国民健康保険(NHIS)に加入していない外国人観光客は診療費の全額を自己負担することになりますが、それでも米国・欧州などの先進国と比べると格段に安く済みます

2025年基準で韓国を訪れた外国人患者は201万人に達し、史上初めて年間200万人を突破しました(保健福祉部、2026.4.24発表)。外国人患者全体の87.7%が医院級(地域のクリニック)を利用しており、ソウルに87.2%が集中しています。診療科目別では皮膚科(62.9%)、形成外科(11.2%)、内科統合(9.2%)の順です。


医療機関の種類による診療費の違い

韓国の医療機関は大きく4段階に分かれており、規模が大きくなるほど診療費も高くなります。

区分外国人初診料特徴
医院級(의원)地域の内科、整形外科2〜7万ウォン(約2,000〜7,000円)待ち時間が短い、軽い症状に最適
病院級(병원)30〜99床規模5〜10万ウォン(約5,000〜10,000円)以上専門医による診療、検査機器あり
総合病院(종합병원)100床以上、7診療科以上7〜15万ウォン(約7,000〜15,000円)以上多様な診療科、入院可能
上级総合病院(상급종합병원)大学病院(ソウル大病院・セブランス病院など)5〜12万ウォン(約5,000〜12,000円)以上重症・希少疾患、要予約

健康保険があるとどれだけ違う? — 計算の原理はたったひとつ

韓国の医院級外来の自己負担率は30%です。つまり韓国人は診療費総額の30%だけを支払い、残り70%は健康保険公団が負担します。健康保険がない外国人は同じ診療の100%を支払います。大まかに韓国人が払った金額の約3倍と考えればイメージがつかめます。

例:2026年1月〜11月の医院初診料の総額は 18,840ウォン(約1,884円)です(健康保険政策審議委員会議決、2026年12月からは19,980ウォン(約1,998円)に引き上げ予定)。韓国人はこのうち約5,650ウォン(約565円)だけを支払いますが、外国人は全額を支払います。

ただし、この計算はあくまで目安です。健康保険未加入者の診療は保険診療報酬表に拘束されず、実際の請求額は医療機関ごとに異なります。健康保険審査評価院(HIRA、심평원)も「保険適用外項目は価格設定に制限がない」という立場です。

保険適用外の項目は内外外国人とも価格が同じです。MRI・徒手療法(도수치료)・クラウン・レジン・ホワイトニングのように、もともと健康保険が適用されない項目は国籍に関係なく同一料金です。国籍別の二重価格制度は韓国にはありません。

医療費を抑える3つの原則

  • 平日の日中に受診しましょう。平日18時〜翌日9時と祝日は基本診察料に30%が加算されます(医院級は土曜09:00〜13:00、病院級は13時から)。同じ時間帯に応急で麻酔・処置・手術を受けると、その項目に50%(重症応急は100%)がさらに加算されます。加算基準は到着時刻ではなく診療開始時刻なので、17時30分以前の受付が安全です。
  • 軽症なら救急室より夜間診療クリニックへ。救急室は診療費とは別に「応急医療管理料」が加算され、2024年9月から軽症・非応急患者が地域応急医療センターのような大病院の救急室を利用すると、自己負担率が90%に跳ね上がります。
  • 保険適用外同意書に署名する前に総額の見積もりを文書で要求しましょう。すべての病院は医療法第45条に基づき、保険適用外の価格を院内に掲示し、HIRA(hira.or.kr)に公開する義務があります。

ケース1:骨折 — 転んで腕や足首を骨折したら?

観光客が最も恐れる状況のひとつです。階段で足首をひねったり、凍結路面で滑ったり、自転車事故などで骨折が発生することがあります。

手術が不要な単純骨折(ギプスのみ)

治療項目予想費用(保険適用外)備考
整形外科初診2〜7万ウォン(約2,000〜7,000円)地域の医院が最も安い
X線撮影(1部位)2〜5万ウォン(約2,000〜5,000円)部位・病院により差
半ギプス(副木)2〜3万ウォン(約2,000〜3,000円)材料費+施術料
全ギプス(キャスト)3〜4万ウォン(約3,000〜4,000円)材料費+施術料
松葉杖約2万ウォン(約2,000円)別途購入
合計約10〜20万ウォン(約1万〜2万円)

手術が必要な骨折(金属プレート固定など)

治療項目予想費用備考
救急室受診+X線/CT約20〜40万ウォン(約2万〜4万円)
骨折手術(金属プレート固定)400〜1,000万ウォン(約40万〜100万円)手術の複雑さ・材料により変動が大きい
入院(1日)20〜40万ウォン(約2万〜4万円)上位病室はさらに高額
合計約500〜1,500万ウォン(約50万〜150万円)病院・手術方式により変動

⚠️ 手術費用は推定値です

骨折の手術費は部位・手術方式・使用材料(金属プレートの種類)・入院期間によって極端に差があります。上記の金額は外国人向け案内サイトと病院公示資料を総合した推定範囲であり、韓国政府やHIRAが公開した「外国人骨折手術の平均診療費」のような公式統計は存在しません。手術同意前に必ず書面での見積もりを依頼してください。この金額帯こそ旅行保険が必要な理由です。

MRI・CTの追加検査が必要な場合

検査種類予想費用(保険適用外)
CT撮影18〜40万ウォン(約18,000〜40,000円)
MRI(関節1部位)50〜107万ウォン(約5万〜10.7万円)(1.5T vs 3.0T、病院差大)

ソウル所在の総合病院公示基準(2026年):脳MRI 85万ウォン(約85,000円)、肩関節MRI 105万ウォン(約105,000円)。病院ごとに価格差が大きいため、HIRAホームページ(www.hira.or.kr)や「健康e음(건강e음)」アプリで事前比較することをおすすめします。


ケース2:食中毒・腸炎 — お腹が痛くて下痢が止まらないとき

韓国旅行中に最も多い疾患のひとつが食中毒と急性腸炎です。食品医薬品安全処によると、2024年の食中毒発生は計265件・7,624人で、特に7〜9月の夏場に全体患者の50%が集中しています。主な原因菌はサルモネラ(32%)、ノロウイルス(20%)、病原性大腸菌(13%)の順です。

軽症〜中等症(地域の内科受診)

治療項目予想費用備考
内科初診2〜7万ウォン(約2,000〜7,000円)医院級
処方薬(3〜5日分)1〜3万ウォン(約1,000〜3,000円)止瀉薬、整腸剤など
点滴(リンゲル)治療4〜9万ウォン(約4,000〜9,000円)脱水時、保険適用外
基本血液検査1〜4万ウォン(約1,000〜4,000円)必要時
合計(点滴含む)約10〜20万ウォン(約1万〜2万円)
合計(点滴なし)約5〜10万ウォン(約5,000〜10,000円)

救急室受診が必要な重症の場合

状況予想費用
救急室 軽症(基本検査+点滴)20〜40万ウォン(約2万〜4万円)
救急室 中等症(CT含む)60万ウォン(約6万円)以上

薬局で買える下痢止め(処方箋不要)

細菌性腸炎(発熱を伴う)でなければ、薬局で以下の一般薬を購入できます。

種類価格(薬局)備考
解熱鎮痛剤(タイレノール500mg 10錠など)約3,200ウォン(約320円)(薬局平均)コンビニ8錠約3,600ウォン(約360円)
消化剤(까스활명수など)1,200〜3,000ウォン(約120〜300円)コンビニ2,400〜2,700ウォン(約240〜270円)
下痢止め1,250〜15,000ウォン(約125〜1,500円)種類により異なる

発熱があるなら必ず病院へ

細菌性腸炎が疑われる場合(38°C以上の発熱、血便、激しい腹痛)は、下痢止めだけを服用するとかえって危険です。抗生物質が必要なため、必ず病院で診察を受けてください。韓国ではすべての抗生物質が処方箋必須の医薬品であり、薬局では購入できません。


ケース3:風邪・発熱 — 旅行中に熱が出て喉が痛いとき

治療項目予想費用備考
医院初診2〜7万ウォン(約2,000〜7,000円)家庭医学科/内科
処方薬(3日分)1〜3万ウォン(約1,000〜3,000円)
インフルエンザ迅速抗原検査2〜4万ウォン(約2,000〜4,000円)必要時
点滴(風邪・発熱)4〜8万ウォン(約4,000〜8,000円)保険適用外
合計約3〜10万ウォン(約3,000〜10,000円)検査・点滴除くと3〜6万ウォン(約3,000〜6,000円)

ケース4:火傷・切り傷 — トッポッキの汁で火傷したり、転んで裂傷を負ったら?

屋台の熱いスープ、ジュージューと焼けるサムギョプサルの鉄板、転倒による裂傷は旅行者にとって意外と多いアクシデントです。

火傷(1〜2度)

治療項目予想費用備考
医院初診+消毒・ドレッシング2.5〜5万ウォン(約2,500〜5,000円)地域の外科・皮膚科
火傷専門病院 外来1回4〜7万ウォン(約4,000〜7,000円)毎日通院推奨時 週20〜30万ウォン(約2万〜3万円)
湿潤ドレッシング材(メピフォームなど)7,000〜5万ウォン(約700〜5,000円)/枚病院ごとに保険適用外の公示価格あり
火傷痕レーザー(帰国後・任意)1回5〜10万ウォン(約5,000〜10,000円)

軽い火傷なら薬局で自己処置も可能です。ポビドンヨード液600〜1,200ウォン(約60〜120円)、マデカソルケア軟膏(10g)約7,100ウォン(約710円)、フシジン軟膏(10g)約7,400ウォン(約740円)、湿潤バンド1枚2,000〜4,000ウォン(約200〜400円)程度です。一般医薬品は薬局が価格を自主決定するため、同じ製品でも薬局によって差があります。ただし火傷専用の抗生物質軟膏(シルマジン실마진)は専門医薬品のため処方が必要です。

切り傷・裂傷(縫合)

この記事で最も重要なポイント — 夜間の形成外科での縫合、その価格の罠

創傷縫合術は本来、健康保険が適用される保険診療項目です。ところが一部の夜間形成外科では「傷跡を減らす」と称して保険適用外の注射剤を加え、100万ウォン(約10万円)以上を請求します。2025年、ソウル新村(シンチョン)のある形成外科では、子供の額の縫合に110万ウォン(約11万円)、あごの縫合に127万ウォン(約12.7万円)が請求され、20人余り規模のトラブルが発生しました。領収書を見ると注射剤たった2本が66万ウォン(約6.6万円)と95万ウォン(約9.5万円)でした。HIRAは「保険適用外項目は価格設定に制限がない」という立場です。

対策:「保険適用でお願いします(급여로 해주세요)」と要求しましょう。当該病院の院長も「患者が望まなければ100%保険診療も行う」と回答しています。保険適用外同意書に署名する前に必ず総額を確認してください。

治療項目予想費用備考
手・腕 2〜3cm 単純縫合(外科医院、日中)6〜12万ウォン(約6,000〜12,000円)保険診療基準
顔・首 3cm 縫合(保険診療)7〜10万ウォン(約7,000〜10,000円)縫合の診療報酬自体は5万ウォン(約5,000円)前後
顔面縫合(夜間形成外科、保険適用外材料含む)30〜110万ウォン(約3万〜11万円)最悪の場合250万ウォン(約25万円)
救急室 縫合(軽症)13〜30万ウォン(約13,000〜30,000円)応急医療管理料含む
抜糸(別の病院で)1.5〜2.5万ウォン(約1,500〜2,500円)縫合した病院なら通常無料
破傷風予防接種(Td/Tdap)1.5〜4万ウォン(約1,500〜4,000円)土・錆びた物でケガした場合は必須
擦過傷 消毒・ドレッシング2〜3万ウォン(約2,000〜3,000円)初診料が大部分

ケース5:突然の歯痛 — 旅行中に歯が痛んだり欠けたりしたら?

韓国は歯科治療費が米国に比べて50〜80%安く、2025年には歯科医院を訪れた外国人患者が前年比128.9%急増しました(保健福祉部、医療機関種別の増加率1位)。旅行中のアクシデントをむしろ「安く治療して帰るチャンス」に変えられる唯一の分野です。

128.9%↑
2025年 歯科医院の外国人患者増加率(種別1位)
$240 vs $1,000
根管治療1本 — 韓国 vs 米国(米州中央日報調査)
3〜10万ウォン
外れたクラウンの再装着 — 即日30分

状況別の予想費用

状況予想費用所要
歯科初診料1.6〜1.7万ウォン(約1,600〜1,700円)
パノラマX線3〜3.5万ウォン(約3,000〜3,500円)5分
外れたクラウンの再装着3〜10万ウォン(約3,000〜10,000円)即日30分
急性歯痛 応急歯髄解放(神経開放1回)合計約11万ウォン(約11,000円)即日
根管治療 完了 — 前歯20〜30万ウォン(約2万〜3万円)2〜3回通院
根管治療 完了 — 奥歯40〜70万ウォン(約4万〜7万円)2〜5回通院
クラウン(ジルコニア)50〜80万ウォン(約5万〜8万円)1〜2週
クラウン(PFM陶材焼付金属冠)35〜55万ウォン(約35,000〜55,000円)1〜2週
欠けた歯 — レジン修復(即日)10〜20万ウォン(約1万〜2万円)即日
レジン虫歯治療(歯1本)6〜20万ウォン(約6,000〜20,000円)即日
単純抜歯3〜4万ウォン(約3,000〜4,000円)即日
親知らず完全埋伏抜歯約4〜10万ウォン(当日、CT・麻酔・薬剤費を含む)即日
スケーリング約6万ウォン(約6,000円)30分
大学歯科病院 夜間・祝日初診(補綴・矯正など保険適用外診療)53,000ウォン(約5,300円)

歯科救急・実践ガイド

  • 歯が欠けたら 破片を乾いたティッシュで包まず、牛乳か生理食塩水に浸して持参してください。出血はガーゼで10分圧迫。
  • クラウンが外れたら 外れたクラウンを必ず持参してください。内側の歯が無事なら再装着のみで3〜10万ウォン(約3,000〜10,000円)で即日解決。失くすと新しく作るのに50〜80万ウォン(約5万〜8万円)。
  • 埋伏親知らずの抜歯はフライトの3〜5日前までに。腫れと出血が気圧変化で悪化する可能性があります。
  • 滞在が5日以上なら 根管治療+クラウンを韓国で完了させる方が、米国在住者基準で3〜4倍安く済みます(韓国98〜158万ウォン(約98,000〜158,000円) vs 米国350〜500万ウォン(約35万〜50万円)相当)。当日根管治療+当日クラウンを行う歯科医院もあります。
  • 夜間・週末の歯科検索: 応急医療ポータル e-gen.or.kr または 119(救急状況管理センターで病院・薬局案内)で開いている歯科医院を確認してください。

ケース6:熱中症・アレルギー — 季節が生む応急状況

夏(7〜8月):猛暑と熱中症

2025年夏の全国暑熱疾患患者は4,460人で、過去最多だった2018年(4,526人)に次ぐ規模でした(疾病管理庁)。死亡者は29人でした。特に7月下旬に全体患者の29%が集中しています。

ソウル市が3年間集計した暑熱疾患患者815人の発生場所1位は「路上」(31.4%)でした。屋外作業場(20.7%)より多いのです。つまり徒歩観光客が最も典型的なリスク群です。

状況予想費用
軽症 熱疲労(地域の医院)3〜7万ウォン(約3,000〜7,000円)
脱水で点滴追加+3〜10万ウォン(約3,000〜10,000円)
熱中症 救急室(点滴+血液検査+体温調節)10〜40万ウォン(約1万〜4万円)
重症熱中症 入院(1日)15〜60万ウォン(約15,000〜60,000円)

無料で暑さをしのぐ方法

ソウル市は図書館・福祉館・銀行・マートなどを猛暑避難所(무더위쉼터)として運営しています(2025年基準約3,770ヶ所)。ソウル安全ナリ(서울안전누리)サイトで「猛暑→災難安全施設→猛暑避難所」で検索すると地図に表示されます。

さらに快適な選択肢はソウル観光財団が運営する外国人観光客専用の猛暑避難所8ヶ所です。ソウル観光プラザ・明洞(ミョンドン)・光化門(クァンファムン)・カロスキル・東大門(トンデムン)・梨泰院(イテウォン)・鐘路(チョンノ)・瑞草(ソチョ)観光案内所で毎日12:00〜15:00運営しており、冷房の効いた室内休憩とともにミネラルウォーター・アイスコーヒー・ビタミン飲料を無料提供します(飲料がなくなってもスペースは開放)。

冬(12〜2月):寒冷疾患と凍結路面での転倒

2025-2026年冬の寒冷疾患患者は364人(死亡14人)で、その大半は路上生活・高齢・認知障害など国内の脆弱層です。短期観光客の低体温症リスクは統計的に非常に低いです。冬の旅行者の実質的なリスクは低体温症ではなく凍結路面での転倒です(ケース1参照)。凍結路面で転倒し捻挫・打撲でX線と副木処置を受けると15〜40万ウォン(約15,000〜40,000円)程度です。

食物アレルギー — 韓国料理の隠れた落とし穴

最も危険なのはソバ(メミル、메밀)です。冷麺(特に平壌冷麺)や麦麺(マッククス、막국수)の主材料であるソバはアレルギー性が非常に強く、少量の摂取や吸入、さらには調理器具との接触だけでもアナフィラキシーを引き起こす可能性があります。韓国旅行で最も多い「まさかこれで?」という事故です。

韓国の法定アレルギー表示対象は19項目です:卵類、牛乳、ソバ(メミル)、ピーナッツ、大豆、小麦、サバ、カニ、エビ、豚肉、桃、トマト、亜硫酸塩類、クルミ、鶏肉、牛肉、イカ、貝類(カキ・アワビ・アワビ)、松の実。

米国・EU基準に慣れた旅行者が見落とす3つのポイント

  • ゴマは韓国の法定表示義務対象ではありません。韓国人のゴマアレルギー発生率が0.1%以下であるためリストから外れていますが、ビビンバやほぼすべてのナムル(나물)にごま油・ごま塩が入っています。必ず口頭で確認してください。カシューナッツ・ピスタチオなどのナッツ類全般、セロリ、マスタードも表示対象外です。
  • 菜食のように見える料理にも煮干し(ミョルチ、멸치)・アミの塩辛(セウジョッ、새우젓)の出汁が基本で入ります。キムチ、スープ、チゲの大半が該当します。
  • 大豆(醤油・味噌・コチュジャン)の回避はほぼ不可能です。大豆アレルギーがある場合、韓国料理そのものがハイリスクです。
状況予想費用
じんましん・発疹(医院、抗ヒスタミン・ステロイド注射)5〜12万ウォン(約5,000〜12,000円)
アナフィラキシー 救急室(エピネフリン+4〜8時間観察)10〜40万ウォン(約1万〜4万円)
観察目的1泊入院約30万ウォン(約3万円)
薬局 抗ヒスタミン剤(ジルテック・クラリチン10錠)4,000〜5,000ウォン(約400〜500円)

エピペンは韓国では入手不可能と考えてください

米国ブランドのEpiPenは韓国では流通していません。国内唯一のエピネフリン自己注射器は「ジェクトプリフィルドペン注」(約6万ウォン(約6,000円))ですが、専門医薬品のため処方が必要で、地域の薬局には在庫がなく大学病院の院内薬局でのみ調剤されます。処方を受けるにはアレルギー血液検査とアレルギー内科の予約が必要で、旅行日程の中で受けるのは事実上不可能です。

重篤な食物アレルギーがある場合は、必ず自国で有効期限内の自己注射器2本を持参してください。

飲食店で使える韓国語表現

韓国の飲食店はアレルギーを先に尋ねることが一般的ではないため、韓国語で書かれたアレルギーカードを先に見せることが最も確実です。NAVER Papagoアプリのカメラ翻訳でメニューや包装ラベルを確認することもできます。


救急室利用時の必須ポイント

  1. 救急室は診療費とは別に「応急医療管理料」が加算されます。 機関の種類ごとに差等賦課され、健康保険加入者基準で約6万ウォン台から、無保険の場合は約2倍です(正確な金額は病院ごとに掲示されているため、受付前に確認してください)。

    決定的に、応急症状ではない状態で受診すると、この金額を全額自己負担します。

  2. 軽症なのに大病院の救急室に行くとはるかに高額です。 2024年9月から軽症・非応急患者が地域応急医療センターなどの大病院救急室を利用した場合、療養給与費用の自己負担率が90%に引き上げられました。風邪・軽い腸炎・単純裂傷なら夜間診療クリニックや小さな救急室のほうがはるかに安く済みます。

  3. 119番の救急車は原則無料ですが、単純な移動目的ではない場合(応急状況ではないのに利用)には費用が発生することがあります。

  4. 大病院の救急室は外国人専用の国際診療センターがあれば英語でのコミュニケーションが格段にスムーズです。ソウル大病院、サムスンソウル病院、セブランス病院、ソウル峨山(アサン)病院、江南(カンナム)セブランスなどが代表例です。

  5. 医療通訳が必要なら1330(観光案内・通訳、07〜24時) に電話してください。韓国観光公社が運営する07:00〜24:00無料通訳サービスで、病院・薬局での三者通訳をサポートします(英語・日本語・中国語など8言語)。


旅行保険の請求、こうしてください

基本原則:先払い・後日請求

韓国の病院・医院の大半は外国人旅行保険の直接決済(Direct Billing)をサポートしていません。患者が全額を現地で決済した後、帰国して保険会社に請求する方式が一般的です。

ただし、サムスンソウル病院・ソウル大病院・セブランス・ソウル峨山病院など大規模大学病院の国際診療センターは、Cigna、Aetna、United Healthcareなどグローバル保険会社との直接決済が可能な場合があります。事前にGuarantee of Payment(GOP)を発行してもらう必要があるため、受診前に病院と保険会社の両方に確認してください。

退院前に必ず受け取るべき書類6種

単なるカードの領収書だけでは保険請求が拒否される可能性があります。以下の書類を病院・薬局で必ず受け取ってください。退院前に写真撮影までしておけばさらに安心です。
#書類用途
1診療費領収書決済金額の証明
2診療費詳細明細書(Itemized Bill)どの項目にいくらかかったか
3診断書/医師所見書(英文推奨)疾患名・治療内容の証明
4処方箋のコピー薬の処方内訳
5薬局領収書薬代の決済証明
6薬袋/ラベル服用した薬の情報

英文診断書の発行費用は病院によって異なり、通常1〜4万ウォン(約1,000〜4,000円)程度です。多くの旅行保険会社はハングル診断書+自己翻訳でも請求が可能ですので、保険会社の約款を事前に確認してください。


緊急連絡先 & 医療通訳

サービス番号運営時間言語
応急救助・病院案内(救急車)11924時間韓国語、三者通訳可能
観光案内・通訳133007〜24時英語・日本語・中国語など8言語
疾病管理庁コールセンター133924時間外国人三者通訳(1330・1345経由)
外国人総合案内134509〜22時20言語
医療機関相談1577-7129平日09〜18時6言語

薬局活用のコツ


総まとめ:ケース別予想総費用

3〜10万ウォン
風邪・発熱 診療(診察+薬)
5〜20万ウォン
食中毒・腸炎(診察+薬+点滴)
10〜20万ウォン
単純骨折(診察+X線+ギプス)
11万ウォン
急性歯痛 応急処置(初診+X線+歯髄解放)
ケース最小推定最大推定備考
風邪・発熱(医院)3万ウォン10万ウォン検査・点滴除くと3〜6万ウォン
食中毒・腸炎(医院)5万ウォン20万ウォン点滴治療含む
食中毒・腸炎(救急室)20万ウォン60万ウォン以上CTなど精密検査時追加
単純骨折(ギプス)10万ウォン20万ウォン手術不要
手術が必要な骨折500万ウォン1,500万ウォン以上MRI・入院・リハビリ別途
火傷(医院 初診+ドレッシング)2.5万ウォン7万ウォン毎日通院時 週20〜30万ウォン
裂傷縫合(保険診療)6万ウォン12万ウォン夜間形成外科 保険適用外時 30〜110万ウォン
急性歯痛(応急歯髄解放)11万ウォン15万ウォン夜間加算時 上限
奥歯 根管治療+クラウン98万ウォン158万ウォン米国同施術 350〜500万ウォン相当
外れたクラウン再装着3万ウォン10万ウォン即日30分
熱中症(救急室)10万ウォン40万ウォン点滴・血液検査含む
アレルギー反応(医院 注射)5万ウォン12万ウォン
アナフィラキシー(救急室)10万ウォン40万ウォン観察1泊時 約30万ウォン
救急室(軽症、検査なし)10万ウォン40万ウォン夜間・週末加算別途
救急室(CT/MRI含む)60万ウォン200万ウォン以上重症度により増加

データと出典

  • 保健福祉部「2025年外国人患者誘致実績」発表(2026.4.24) — mohw.go.kr
  • 保健福祉部「2025年保険適用外診療費公開」プレスリリース(2025.9.3) — mohw.go.kr
  • 健康保険審査評価院 保険適用外診療費公開システム — hira.or.kr
  • 食品医薬品安全処「2024年食中毒発生現況」 — e-나라지표
  • OECD Health at a Glance 2025: Korea — oecd.org
  • CareInKorea — Medical Costs Without Insurance(2026.3) — careinkorea.com
  • KoreaReadyGuide — Hospital Visit Cost for Tourists(2026.6) — koreareadyguide.com
  • 韓国観光公社 1330 観光案内 — visitkorea.or.kr
  • ソウル市 MeSic 医療通訳サービス — seoul.go.kr
  • デイリーメディファム「救急室加算150%拡大」(2024.7.25) — dailymedipharm.com
  • 疾病管理庁「2025年暑熱疾患救急室監視体系運営結果」(2025.10.16) — kdi.re.kr
  • 疾病管理庁「2025-2026節期 寒冷疾患救急室監視体系結果」(2026.3.11) — korea.kr
  • ソウル市「猛暑避難所3,770ヶ所運営」 — mediahub.seoul.go.kr
  • 食品安全나라(食薬処)「アレルギー誘発物質表示対象」 — foodsafetykorea.go.kr
  • 歯医新報「2026年歯科診療報酬・自己負担金」(2026.1.7) — dailydental.co.kr
  • 歯医新報「歯科医院、外国人患者増加率1位」(2026.5.6) — dailydental.co.kr
  • 延世大学校歯科大学病院 保険適用外診療費告知(医療法第45条) — severance.healthcare
  • 米州中央日報「歯科費用比較 — 韓国で治療を受けるとどれだけ安いか」(2025.3.26) — koreadaily.com
  • 緑色経済新聞「保険適用外 創傷縫合術 過多請求論難」(2025.10.28) — greened.kr
  • 医協新聞「創傷縫合術 診療報酬改定」(2021.10.28) — doctorsnews.co.kr
  • 歯科医師新聞「土曜・夜間・祝日診療費加算制」(2023.12.22) — dentistnews.kr
  • 福祉路(복지로)「救急室利用時 応急医療管理料」 — bokjiro.go.kr
  • デイリーファーム「地域別 多頻度一般薬 販売価格」(2026.7) — dailypharm.com
  • ヘルスコリアニュース「国内唯一エピネフリン自己注射器 ジェクト」(2021.3.29) — hkn24.com
  • ニューデイリー「ソウル市 暑熱疾患 3年累計815人」(2026.7.20) — newdaily.co.kr

※ 注意:上記の費用は健康保険未加入の外国人観光客基準の推定値であり、実際の費用は病院・地域・症状の重症度によって大きく異なる場合があります。保険適用項目は「韓国人自己負担額×約2.5〜3倍」の計算式で換算した値であり、保険適用外項目は病院がHIRAに公開した公示価格基準です。受診前に必ず該当病院に費用を確認してください。応急状況では費用より健康が優先です。

いまソウルで人気の体験

Klook.com

アフィリエイトリンクを含みます(お支払い金額は変わりません)。 詳細 →