韓国人の給料っていくら?——旅先でふと気になりませんか。コンビニの店員さん、カフェのバリスタ、あるいはサムスンに勤める友人は、いったいいくら稼いでいるんだろう。この記事では、2026年の最低賃金・求人情報・政府統計をもとに、アルバイトから大手の新入社員、ごく普通の会社員、そして街なかで毎日すれ違うお店のスタッフまで、韓国人のリアルな給料をひととおりまとめました。金額はウォンと、おおよその米ドル(1ドル=約1,470ウォン、2026年半ば時点)で併記します。

まず結論から(2026年基準)

  • 最低時給:₩10,320/時(約US$7) —— フルタイム月給は週休手当込みで約₩216万(約US$1,470)。
  • 「普通の人」の年収(中央値)は約₩4,270万(約US$29,000)。平均は約₩5,480万と高め(上位層が引っ張るため)。
  • 大手の大卒初任給は約₩4,500万〜6,000万(約US$31,000〜41,000) —— 半導体・IT上位はさらに上。
  • 中小企業の大卒初任給は、おおむね₩2,800万〜3,400万(約US$19,000〜23,000)が一般的。
  • カフェ・コンビニ・飲食店などのお店の仕事:アルバイトなら最低時給前後、正社員なら月₩220万〜280万(約US$1,500〜1,900)が相場。
  • 補足:韓国にはチップ文化がありません。だから賃金=収入のすべてです。

韓国人の平均年収はいくら?

「普通の韓国人サラリーマン」は年に約 ₩4,270万(約US$29,000) を稼いでいます。 これは中央値——全労働者を所得順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる人の値で、 「普通の暮らし」にいちばん近い数字です。平均年収はこれより高い約 ₩5,480万 (約US$37,000) ですが、それはごく一部の超高所得者が平均を上に引っ張り上げて いるからです。下表は国税庁のデータで、2023年に通年勤務した約1,368万人が対象です。

₩42.72M/年
年収の中央値(真ん中)
₩54.82M/年
平均年収
₩100.6M/年
上位10%のライン
₩21.19M/年
下位10%のライン
区分年収(₩)月換算(₩、税引前)約US$/年
上位0.1%11億3,769万9,481万$774,000
上位1%2億1,673万1,806万$147,000
上位10%1億57万838万$68,000
平均5,482万457万$37,000
中央値(真ん中)4,272万356万$29,000
下位20%2,642万220万$18,000
下位10%2,119万177万$14,000

読み解き方:ニュースで「平均年収5,000万ウォン超」と報じられても、実は半数以上の 労働者はそれより少ない額で暮らしています。旅行中に出会う会社員のほとんどは、 税引前で月300万〜400万ウォン(約US$2,000〜2,700)の層。それがいちばん実態に 近いイメージです。

アルバイト(時給の仕事)はいくらもらえる?

法律で決まった下限があります。2026年の最低時給は ₩10,320(約US$7)。 2025年の₩10,030から2.9%の引き上げです。年齢・業種・経験に関係なく、すべての 労働者に一律で適用されます。コンビニ・カフェ・飲食店のアルバイトのほとんどは、 この最低時給か、少し上(₩11,000〜12,000)からスタートです。

働き方2026年の金額約US$
最低時給₩10,320/時$7
1日8時間₩82,560$56
週40時間(週休手当込み)₩495,360/週$337
フルタイム月給(209時間・週休込み)₩2,156,880$1,467

アルバイトの実収入を左右するルールが2つあります。ひとつは週休手当(チュヒュスダン)—— 週15時間以上働き、無断欠勤がなければ、1日分の賃金が追加で支給されます(上記の 月給にはすでに含まれています)。もうひとつは深夜手当——夜10時から朝6時まで は時給の1.5倍。ただし、これは常時5人以上の従業員がいる事業所に限られます。 だから小さな個人経営のコンビニと大型チェーン店とでは、同じ深夜バイトでも時給が 違うことがあるんですね。コンビニの深夜シフトは、この深夜手当で時給が₩15,000前後 まで上がるため、学生を中心に人気です。

大卒新入社員が大手企業に入るといくら?

韓国でもっとも憧れのスタート地点です。2026年の主要大手の大卒初任給は、おおむね 年₩4,500万〜6,000万(約US$31,000〜41,000)。半導体・ITの上位はこれを 上回ります。ただし、こうした職に就けるのは毎年、大卒者のごく一部です。

企業(部門)初任給(₩・概算)約US$
SKハイニックス6,000万〜6,500万$41,000〜44,000
サムスン電子(DS/半導体)5,500万〜6,200万$37,000〜42,000
ネイバー・カカオ(IT)5,000万〜6,000万$34,000〜41,000
現代自動車4,800万〜5,500万$33,000〜37,000
LG電子4,500万〜5,200万$31,000〜35,000

税金と4大保険を引くと手取りは下がります。年収₩5,000万なら税引後で月約₩343万 (約US$2,300)、₩6,000万なら約₩395万(約US$2,700)が口座に入る計算です(賞与別)。

そこに成果給(ボーナス)が加わると、景色が変わります。上記の数字は固定の 基本年俸。半導体・ITの大手は、業績に応じて月額基本給の数百%から数千%にのぼる 成果給を上乗せします。半導体が好調な年には、新人でも総報酬が₩1億(約US$68,000) を超えるケースも。ただし成果給は業績次第で毎年大きく上下し、悪い年には ぐっと減ります。大手人気の理由であると同時に、「初任給」だけでは実際の 受取額を語れない理由でもあります。

普通の会社(中小企業)に勤めると?

韓国の労働者の大多数がここで働いています。中小企業の大卒初任給は、おおむね ₩2,800万〜3,400万(約US$19,000〜23,000) からスタート。この大手との差こそ、 韓国の賃金をめぐる話の核心です。企業規模別の平均賃金を見ると、その差は明らかです。

企業規模平均年収(₩)約US$
大企業(300人以上)7,296万$50,000
小規模(5〜29人)4,495万$31,000

同じ大卒新入社員でも、どの会社に入るかで初任給が₩1,500万〜2,500万も開くことが あります。ただ、興味深いことに、好調な中小企業の上位層(約₩4,982万)は大企業の 下位層(約₩4,224万)と近く、「大手なら必ず多く、中小なら必ず少ない」とは 一概に言えません。とはいえ平均で見れば、規模が大きいほど給与水準は高い—— これが韓国の現実です。

街でよく見るお店で働くといくら?

旅行者が街で毎日すれ違う人たち——カフェのスタッフ、コンビニのレジ、飲食店の ホール、デパートの販売員。その給料は大きく2通りです。**アルバイト(時給)**なら 先ほどの最低時給〜₩12,000の範囲。正社員(月給)なら月₩220万〜280万 (約US$1,500〜1,900) が一般的です。

よくあるお店の仕事おおよその給料(2026年)約US$
カフェのアルバイト時給₩10,320〜12,000$7〜8/時
コンビニの深夜バイト時給約₩13,000〜15,000(深夜手当)$9〜10/時
飲食店のホール(正社員)月₩230万〜280万$1,600〜1,900
カフェの正社員・店長月₩240万〜300万$1,600〜2,000
デパート・店舗の販売職月₩220万〜290万$1,500〜2,000

地域・店舗の規模・経験によって数字は上下します。ソウル中心部は地方より、大手 チェーンは個人店より、おおむね少し高め。ここに前述の週休手当や深夜手当が加わる かどうかで、手取りはさらに変わります。

なぜ「平均」と「中央値」はこんなに違う?

一言で言えば、ごく一部の超高所得者が平均を引き上げるからです。上位0.1% (約2万人)の年収は平均の20倍以上。だから「平均年収」は、ほとんどの人が 実感する額よりずっと高く出ます。大多数(下位80%)は年₩3,000万前後の層です。

格差はあらゆる方向に走っています。大手と中小の間(平均で約₩2,800万の差)、 正社員と非正規の間(非正規の賃金は正社員の約53%)、そして所得階層の上下の間。 だから「韓国人の給料はいくら?」に一つの数字で答えるのは難しく、この記事も 複数の層を並べて示しているわけです。

旅行者にとっての意味——この数字が旅とどう関係するか

韓国にはチップ文化がありません。 飲食店・カフェ・タクシー、どこでも チップは期待されず、むしろ断られることも。表示価格にサービス料が含まれて います。働く人の収入はチップではなく時給や月給なので、旅行者は伝票の 金額をそのまま払えば大丈夫です。

物価と並べてみると、いろいろ腑に落ちます。アメリカーノ1杯が₩4,500〜5,000 ほどなので、最低時給の労働者は1時間働いてコーヒー2杯ちょっとを稼ぐ計算。 コンビニのキンパやおにぎりは₩1,500〜3,000、地下鉄の初乗りも₩1,500前後。 旅行者としてソウルの物価が「ほどほど」に感じられるなら、その背景には こうした賃金構造があります。

本記事は参考用の概要であり、個々の給料は会社・職務・経験・地域によって大きく 異なります。賃金や税制は変わりうるため、最新の基準は雇用労働部など公式資料を ご確認ください。

データと基準(2026年)

最低賃金は2026年適用の公示額(時給₩10,320)。平均・中央値・階層別の年収は 国税庁の勤労所得データ(2023年分・通年勤務者 約1,368万人)に基づきます。 企業規模別の平均と大手新入社員の初任給は2025〜2026年の採用・給与集計を参照。 お店の仕事の給料は2026年の求人でよく見られるレンジです。米ドル換算は 2026年半ばの為替(約US$1=₩1,470)による概算で、実際のレートは日々変動します。

出典

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Klook.com

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日本からの読者向けメモ(2026年8月)

日本の給料と比べたときの目安(2026年8月、₩10,000 ≒ 約1,130円):