韓国でアルバイトを探すなら、実際にどんな選択肢があるのでしょうか。感覚ではなく数字で見るために、2026年7月29日時点でアルバモンブランド館に掲載されていた 33業種・144ブランドの求人39,778件 をそのまま集計しました。結果はイメージとはかなり異なるものでした。最も求人数が多かったのはコンビニでもカフェでもなく、単一ブランド1位は化粧品店でした。

まず結論から

  • 業種1位は物流倉庫(6,010件) — コンビニ(5,890)・コーヒー(5,446)・ビューティーストア(5,301)が続き、この4つで全体の57%を占める。
  • 単一ブランド1位はオリーブヤング 5,242件(13.2%) — ビューティーストア業種の求人の99%がこの1ブランドから出ている。
  • クーパン系列合計 6,520件(16.4%) — 倉庫・配送・デリバリー・ヘルパーを合わせると6件に1件がクーパンだ。
  • コーヒーは低価格3社がスターバックスの9.3倍 — メガ・コンポーズ・マンモスで3,778件 vs スターバックス407件。
  • 時給の基準線は2026年10,320ウォン → 2027年10,700ウォン(+3.7%)。週15時間以上なら週休手当で実質12,384ウォン → 12,840ウォン。
39,778
集計したブランド求人総数(33業種・144ブランド)
56.3%
上位10ブランドが占める割合 — 求人は少数ブランドに集中している
16.4%
クーパン系列(倉庫・フレックス・イーツ・ヘルパー)合算の割合
9.3
低価格コーヒー3社の求人がスターバックスより多い倍数

この数字は何を数えているのか、何を数えられていないのか?

アルバモンのブランド館に登録されたフランチャイズ・企業ブランドの求人件数を業種別にまとめたものです。業種ごとに上位5ブランドまで表示されるため、この集計は 韓国のアルバイト市場全体ではなく、「名前の通ったブランドが採用している求人」の分布 を示しています。

読む前に知っておくべき4つの限界

  • 求人1件 ≠ 採用1名。 店舗ごとに常時求人を出しているブランドが多く、実際の採用人数とは異なります。ここで見るべきは絶対人数ではなく業種間の比較です。
  • 個人事業主は含まれない。 町の食堂・個人カフェ・学習塾はブランド館にありません。一般飲食店が465件しかないのはこのためです。
  • 業種ごとに上位5ブランドまで。 6位以下のブランドは表示されないため、業種の実際の総量はここにある数字より大きくなります。
  • 重複や性質の違いがある。 ZARA(138)とザラ(90)のように同じブランドが2つに登録されているケースや、レンタル管理・金融保険営業は時給制アルバイトというより委託・営業職に近い性質のものがあります。

求人が最も多い業種はどこか?

物流です。よくイメージするカフェ・コンビニではなく、入出庫・倉庫管理が6,010件(15.1%)で1位でした。大きくまとめて見ると、さらに鮮明になります。

📊 大分類別の求人分布(33業種を5つのグループに分類、2026-07-29集計)

大分類求人数割合含まれる業種
店舗・リテール16,31541.0%コンビニ、ビューティーストア、百貨店、マート、衣類、電子機器、書店、家具
外食・F&B12,42331.2%コーヒー、ファストフード、ベーカリー、チキン・ピザ、ファミリーレストラン、酒場など
物流・配送7,59119.1%倉庫、宅配・配送、代行配達、徒歩配達
事務・相談・営業2,9437.4%顧客相談、金融・保険営業、ショッピングモールインバウンド、レンタル管理、学習塾
レジャー・サービス5061.3%ホテル、遊園地、映画館、PC房、フィットネス、ガソリンスタンド、清掃

リテールと外食を合わせて72%、ここに物流を加えると91%になります。逆に旅行者が韓国で最もよく目にする場所 — ホテル、遊園地、映画館 — はすべて合わせても1.3%しかありません。

🏆 33業種の全順位 — 求人数とその業種の1位ブランド

#業種求人数割合1位ブランド(求人数・業種内シェア)
1入出庫・倉庫管理6,01015.1%クーパン(2,852・47%)
2コンビニ5,89014.8%GS25(4,978・85%)
3コーヒー専門店5,44613.7%メガMGCコーヒー(2,200・40%)
4ビューティー・ヘルスストア5,30113.3%オリーブヤング(5,242・99%)
5ファストフード店3,3288.4%ロッテリア(1,103・33%)
6百貨店・ショッピングモール1,7674.4%ロッテ百貨店(671・38%)
7流通店・マート1,6724.2%ベミンBマート(586・35%)
8顧客相談・インバウンド1,1202.8%KS韓国雇用情報(717・64%)
9宅配・配送ドライバー1,0572.7%クーパンフレックス(905・86%)
10携帯電話・電子機器販売店8022.0%LGユープラス(507・63%)
11ファミリーレストラン7902.0%アウトバックステーキハウス(280・35%)
12ベーカリー・ドーナツ・餅7411.9%パリバゲット(324・44%)
13チキン・ピザ専門店7031.8%BHC(251・36%)
14アイスクリーム・デザート6731.7%バスキンロビンス(577・86%)
15衣類・雑貨・ジュエリー6461.6%トップテン(204・32%)
16レンタル管理・A/S5511.4%コウェイ(349・63%)
17金融・保険営業5141.3%AIA生命(165・32%)
18ショッピングモールインバウンド4671.2%クーパン(397・85%)
19一般飲食店4651.2%ユクフェバルン ヨノ(117・25%)
20配達代行・フードデリバリー3190.8%ベミンコネクト(168・53%)
21訪問・学習指導2910.7%ハンソル教育シンギハンナラ(85・29%)
22ホフ・一般酒場2530.6%ヨクジョンハルモニメクチュ(177・70%)
23徒歩配達2050.5%韓国ヤクルト(205・100%)
24ホテル・リゾート・宿泊1910.5%パラダイスホテル(85・45%)
25書店・文具・ファンシー1420.4%アートボックス(106・75%)
26家具・寝具・インテリア950.2%シモンズ(68・72%)
27遊園地・テーマパーク870.2%エバーランド(34・39%)
28給油・洗車630.2%ヒュンダイオイルバンク(19・30%)
29映画館・公演場630.2%メガボックス(33・52%)
30PC房610.2%ゼロベックPC房(61・100%)
31フィットネス・スポーツ400.1%ジムボックス(30・75%)
32弁当・おかず240.1%ハンソット ドシラク(21・88%)
33清掃・美化10.0%IBSインダストリー(1・100%)

1つのブランドが業種を丸ごと飲み込んでいる場所がある

右端の「業種内シェア」に注目すると、ある業種は事実上 1ブランドの採用掲示板 になっています。

ビューティー・ヘルスストア5,301件のうち5,242件がオリーブヤング。99%です。 ラッシュ(42)・イニスフリー(6)・ザセム(6)・ザフェイスショップ(5)をすべて合わせても59件。韓国で化粧品店のアルバイトを探すということは、統計上はほぼオリーブヤングに応募することを意味します。

同じパターンがコンビニでも見られます。GS25だけで4,978件と業種の85%を占め、イーマート24(476)・CU(306)・セブンイレブン(125)・シースペース(5)をすべて足しても912件です。実際の店舗数の差よりもはるかに開きがある数字で、ブランド館の求人掲載方法が企業ごとに異なるためと考えられます。

🎯 1位ブランドへの集中が著しい業種 TOP 6

業種1位ブランド業種内シェア2〜5位の合計
ビューティー・ヘルスストアオリーブヤング99%59件
徒歩配達韓国ヤクルト100%0件
弁当・おかずハンソット ドシラク88%3件
宅配・配送ドライバークーパンフレックス86%152件
アイスクリーム・デザートバスキンロビンス86%96件
コンビニGS2585%912件

逆に最もバランスよく分散している業種は 一般飲食店(1位25%)衣類・雑貨(1位32%) でした。選択肢が多いとも言えますが、その分各ブランドの求人数自体が少ないことを意味します。

カフェのアルバイトはなぜ低価格コーヒーに集中しているのか?

コーヒー専門店5,446件のうち、低価格3社(メガMGCコーヒー2,200・コンポーズコーヒー1,184・マンモスエクスプレス394)で3,778件です。スターバックスは407件。9.3倍の差があります。

🥤
メガMGCコーヒー 2,200
単一カフェブランドで最多。小型店舗・テイクアウト主体で回転が速く、求人も頻繁に出る。
トゥーサムプレイス 1,261
ケーキ・デザートの比率が大きく店舗も広め。業務範囲はドリンク以外にも広い。
🧋
コンポーズコーヒー 1,184
メガと同じ低価格テイクアウトモデル。この2ブランドだけで3,384件。
🌟
スターバックス 407
直営運営のため採用方式が異なり、ブランド館の求人数は規模のわりに少なく表示される。

ここには2つの要因が重なっています。1つは 低価格コーヒーの店舗数が実際に爆発的に増えたこと、もう1つは フランチャイズ店は店舗ごとに個別に求人を出すのに対し、直営ブランドは本社が一括採用するという構造の違いです。したがって「メガがスターバックスの9倍採用している」と読むのは誇張ですが、「メガ系列の求人がより頻繁に、より多くの店舗で出ている」と読むのが正確です。

クーパンは一つの業種に近い

カテゴリー表ではクーパンが複数行に散らばっています。合算するとその規模が見えてきます。

📦 クーパン系列の求人合計(全体の16.4%)

系列求人数業務内容
クーパン(入出庫・倉庫)2,852物流センターの積み下ろし、仕分け、包装
クーパンヘルパー1,614配送補助・短期サポート
クーパンフレックス905自家用車を使った個別宅配
クーパンフルフィルメントサービス500物流センター運営法人
クーパン(ショッピングモールインバウンド)397顧客相談・注文処理
クーパンイーツ100フードデリバリー
クーパンチング152直接雇用の配達ドライバー
合計6,520全体39,778件の16.4%

物流はここにマーケットカリー(1,039)まで加わります。韓国の早朝宅配競争がアルバイト市場に占めるシェアは、コンビニ業界全体に匹敵するということです。この業種の特徴は明白です — 短期・夜間勤務が多く、決まった動線とスキャナーで仕事が回るため、接客や韓国語の負担が比較的少ないことです。


では時給はいくらなのか?(2026年・2027年)

業種別の前に知っておくべき基準線が法定最低賃金です。地域・業種・事業所規模にかかわらず、全国一律で適用されます。

💰 2026年 vs 2027年 最低賃金(ウォン / 約$1 = 1,470ウォン基準)

区分2026年2027年変化
最低時給10,320ウォン(約$7.0)10,700ウォン(約$7.3)+380ウォン(+3.7%)
週休手当込みの実質時給12,384ウォン12,840ウォン+456ウォン
1日8時間82,560ウォン(約$56)85,600ウォン(約$58)+3,040ウォン
月換算(週40時間・209時間)2,156,880ウォン(約$1,467)2,236,300ウォン(約$1,521)+79,420ウォン

2027年分は2026年7月14日の最低賃金委員会の議決で時給10,700ウォンが決定しました。労働界の当初要求は12,000ウォン、経営界は10,320ウォンの凍結案で、採決の結果経営界案が採択されました。雇用労働部長官の告示を経て、2027年1月1日から適用されます。

週休手当 — 韓国アルバイト計算の核心

  • 1週間に15時間以上働き、定められた勤務日をすべて満たすと、1日分の賃金を追加でもらえます。アルバイトも対象です。
  • 効果は時給約+20%。2026年の10,320ウォンの仕事が実質12,384ウォンになります。
  • そのため韓国には週14時間でぴったり区切った求人が特に多く見られます。時間割を見るときは15時間の線を超えるかどうかを必ず確認しましょう。
  • 最低賃金は下限です。夜間(午後10時〜午前6時)・延長労働は別途割増がつき、物流の夜間・深夜コンビニの時給が高めなのはこのためです。

外国人の場合、この表をどう読むべきか?

求人数は「求人が頻繁に出ているか」だけを示します。実際の選択は 韓国語の負担時間帯 で分かれます。以下は上のデータをその軸で再構成したものです。

🧭 求人数×韓国語負担で見た業種の性質

タイプ代表的な業種(求人数)韓国語負担特徴
求人が多く接客が少ない物流倉庫(6,010)、徒歩配達(205)低い夜間・短期の比率が高く、体力が必要
求人が多く接客も多いコンビニ(5,890)、コーヒー(5,446)、ビューティーストア(5,301)中〜高いレジ・商品問い合わせ対応が常時
定型化された接客ファストフード(3,328)中程度メニュー・手順が固定されており、必要な表現範囲が狭い
求人が少なくハードルが高いホテル(191)、百貨店(1,767)高い外国語優遇がある一方、経歴・容姿条件がつく傾向
実質アルバイトではない金融・保険営業(514)、レンタル管理(551)高い時給制ではなく委託・歩合制の構造

⚠️ まずビザを確認してください

韓国で外国人が働くには就労が許可される滞在資格であるか、滞在資格外活動許可を受ける必要があります。許可なく働くと本人と雇用主の両方が処罰の対象となり、許可される業種・時間はビザごとに異なり、頻繁に変わります。この記事は求人データの分析でありビザ案内ではありません。必ずハイコリア(hikorea.go.kr)または管轄の出入国・外国人庁でご自身のビザ基準に基づいて確認してください。

旅行者にとってこの数字は何を意味するのか?

韓国で働く予定がなくても、この分布は旅行中に目にする風景を説明してくれます。

データと出典

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