まず結論から

  • 韓国のオンライン生鮮食品売れ筋TOP120で最も多くを占めたのは乳製品(21品)・野菜(20品)・肉類(16品)・卵(15品)。第1位は卵30個パック。
  • 半数近く(47品)が5,000ウォン未満で、全体の中央値は6,920ウォン。20,000ウォンを超えるのはスイカ・サーモン・即席ごはん24個入りのわずか4品
  • 旅行者にとって実用的な目安:卵30個 7,990ウォン・牛乳2.3L 4,780ウォン・豆腐 2,450ウォン・白菜1個 1,860ウォン。この数字を知っていれば、観光地の価格が妥当かどうかすぐに判断できます。

韓国の人々が実際に何を食べているのかを知りたければ、レストランのメニューよりも買い物かごを見るのが一番早い。韓国のオンライン食料品市場は世界でもトップクラスに発達しており、朝に注文した白菜がその日の夕方には玄関先に届く。だからこそオンラインの売れ筋ランキングは「何が流行っているか」ではなく、「毎日何が台所に運ばれているか」を教えてくれる。

本記事は、2026年7月29日時点のクーパンフレッシュ(Coupang Fresh)生鮮食品カテゴリの販売量上位120品を直接収集し、商品名・価格・単位価格・評価・レビュー数を表にまとめ、カテゴリ別に集計した結果である。掲載の順位と集計値は、本サイトが独自に算出したものだ。


韓国人はネットで何を一番買っているのか?

卵である。販売1位は卵30個パック。TOP120の中に卵商品だけで15種類がランクインしている。続いて乳製品(21品)、野菜(20品)、肉類(16品)の順だ。

15
TOP120に入った卵商品の数 — 1位・8位・11位・12位を卵が占める
47/120
5,000ウォン未満の商品数。中央値は6,920ウォン
7/20
TOP20のうち野菜 — そのうち5品がキムチ・スープの材料
98%
「本日お届け保証」付き商品の割合(120品中118品)

📊 クーパンフレッシュ売れ筋TOP120 カテゴリ分布(2026-07-29 独自集計)

カテゴリ品数構成比価格中央値TOP20内
乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ・バター)2117.5%6,850ウォン3
野菜2016.7%2,960ウォン7
肉類・鶏肉1613.3%10,450ウォン0
1512.5%9,980ウォン4
果物1411.7%10,400ウォン2
麺・調味料・その他1210.0%3,875ウォン0
加工食品(練り物・ハム・海苔・餃子)86.7%3,305ウォン2
パン75.8%3,920ウォン1
豆腐・豆54.2%3,240ウォン1
水産21.7%20,695ウォン0

ここから一つはっきり読めることがある。肉類は種類(16品)は多いが、TOP20には一品も入っていない。反対に野菜はTOP20に7品も集中している。つまり肉は「たまに高く買う」、野菜は「毎日安く買う」という構造だ。韓国の食卓がご飯・スープ・おかず中心だという話を、価格データがそのまま裏付けている。


なぜ卵が1位?しかも30個パックばかりなのか

韓国では卵は10個単位ではなく、30個単位で買う。TOP120に入った卵15品のうち11品が30個パックで、残りも15個・20個入りだ。6個入りや10個入りはランキングにまったく登場しない。

その理由は、卵が韓国の食卓で「材料」ではなく常備おかずだからだ。卵チム(계란찜・韓国風茶碗蒸し)、卵マリ(계란말이・韓国風卵焼き)、目玉焼き、キムパプ(김밥)の具、ラーメンのトッピング——1日3〜4個はあっという間になくなる。30個パックを買って冷蔵庫のドアポケットにどんと入れておくのが当たり前のスタイルだ。

🥚 卵の価格はしご — 同じ30個なのに2倍の差がある理由

販売順位商品価格1個あたり
1・8・11・12無抗菌(抗生物質不使用)大卵/特卵 30個7,990ウォン266ウォン
51無抗菌(抗生物質不使用)王卵 30個(より大きい卵)12,890ウォン430ウォン
71アニマルウェルフェア有精卵 30個14,380ウォン479ウォン
114アニマルウェルフェア無抗菌有精卵 30個14,350ウォン478ウォン
66有機農自然放牧有精卵 15個12,700ウォン847ウォン

同じ30個でも7,990ウォンと14,380ウォンが共存している。1個あたりに換算すると266ウォンから847ウォンまで3.2倍の開きだ。分かれ道は次の3つのキーワード。

韓国の卵パッケージに書かれた3つの表示

  • 무항생제(無抗菌) — 抗生物質を使っていない飼料で育てた鶏の卵。最も一般的な基本グレードで、販売1位の商品はすべてこの表示。
  • 유정란(有精卵) — 受精卵。雄鶏と一緒に育てた鶏が産む卵で、値段が高くなる。
  • 동물복지(アニマルウェルフェア) — ケージではなく開放的な環境で飼育。プレミアムラインで価格は1.8倍まで跳ね上がる。

TOP120全体で무항생제(無抗菌)表示のある商品は10品、국내산(国産)국산(国産)表示は17品。韓国の消費者がラベルの原産地・飼育表示をどれほど気にしているかを示す数字だ。


野菜の上位が全部スープ・キムチの材料である理由

野菜のトップを順に見れば答えは一目瞭然。白菜(アルベギ)→ 大根 → 皮むきニンニク → パプリカ → ニラ。このうちパプリカを除けば、すべてキムチ・スープ・チゲ(鍋)・チヂミ(韓国風お好み焼き)に入る材料だ。

🥬
アルベギ白菜(알배기배추)・1,860ウォン
総合2位。一般的な白菜より小さくて柔らかい品種。即席キムチ(겉절이)・包み焼き(쌈)・寄せ鍋(전골)に丸ごと使われる。レビュー33万件。
🥕
大根 1本・1,750ウォン
総合3位。だしをとる基本食材であり、カクテキ(깍두기・大根キムチ)の原料。形の悪い大根(1,540ウォン)も118位に別途ランクイン。
🧄
皮むきニンニク 200g・2,990ウォン
総合4位。韓国料理ではニンニクは香辛料ではなく基本食材。皮をあらかじめむいた状態が標準。
🌿
ニラ 150g・930ウォン
総合6位、TOP120最安値の野菜。ニラチヂミ・ニラ和え・餃子の具に。レビュー26万件。
🌶️
青陽唐辛子(チョンヤンゴチュ)300g・3,300ウォン
21位。韓国の辛さの基準点。チゲに2〜3本切って入れる用途。

旅行者に役立つヒント

  • 韓国料理店のスープ・鍋の基本骨格はたいてい大根+ニンニク+ネギ。この3つの販売順位が3位・4位・30位というのは偶然ではない。
  • タマネギは5kgの袋詰めが7,590ウォン(100gあたり152ウォン)で82位。韓国の家庭はタマネギを1個単位でなく袋ごと買う。
  • サラダ用野菜(ロメインレタス・ミックスリーフ)は100gあたり848〜1,950ウォンで白菜・大根の3〜10倍。韓国で生野菜サラダが比較的高価な料理である理由だ。

韓国の牛乳コーナーに「消化にいい牛乳」が多い理由

TOP120に入った牛乳・乳製品21品のうち、7品がラクトフリーまたは消化負担を抑えた牛乳だ。商品名からして「소화가 잘되는 우유(消化にいい牛乳)」「속편한 우유(胃に優しい牛乳)」「내 속이 편안한 우유(私の胃にやさしい牛乳)」「락토프리(ラクトフリー)」。一般の牛乳売り場でこれほどの割合を占める国は珍しい。

東アジア人の多くは、加齢とともに乳糖分解酵素(ラクターゼ)が減少する乳糖不耐症の傾向がある。韓国乳業界はこの市場を正面から狙い、「消化」そのものを商品名に打ち出した結果が、販売ランキングに如実に表れている。

🥛 牛乳100mlあたりの価格 — 一般 vs 消化に優しい牛乳

順位商品容量価格100mlあたり
9コムコム(곰곰)新鮮な1A牛乳2.3L4,780ウォン208ウォン
14デンマーク 消化にいい牛乳2.3L7,280ウォン317ウォン
92ソウル乳業(서울우유)胃にやさしい牛乳2.3L7,280ウォン317ウォン
49ソウル乳業 ナ100%低脂肪牛乳2.3L7,410ウォン322ウォン
29ソウル乳業 A2プラス牛乳1.7L6,850ウォン403ウォン
78南陽(남양)おいしい牛乳GT ラクトフリー900ml3,780ウォン420ウォン

最も安い一般牛乳(100mlあたり208ウォン)とラクトフリー(420ウォン)の差はちょうど2倍。それでもラクトフリー7品がすべて上位に入っているのは、韓国の消費者がこの差額を惜しまず払っている証拠だ。

乳糖不耐症の方へ

韓国のコンビニ・スーパーではどこでも락토프리(ラクトフリー)소화가 잘되는(消化にいい)속편한(胃に優しい)のいずれかが書かれた牛乳を見つけられます。カフェでも「ラクトフリー牛乳に変えてください」が通じるお店が増えています。


韓国で肉はいくら?—100g単価の価格梯子

韓国の精肉価格は100g単位で表示される。レストランのメニューも、スーパーのラベルも同様で、この感覚を身につければどこでも価格を読み取れる。

🥩 売れ筋TOP120に入った肉類・水産の100gあたり価格(安い順)

100gあたり品目販売順位
733ウォン鶏肉炒め用(タクポックムタン用・冷蔵1kg)23
900〜932ウォン鶏肉炒め用(ブランド・無抗菌)68・101
1,059ウォン丸鶏(参鶏湯・白湯用)35
1,120ウォン冷凍鶏むね肉(1kg)41
1,414ウォン豚肉切り込み王焼き用117
1,661ウォンカナダ産サムギョプサル(三枚肉・1kg)61
1,778〜1,957ウォン韓国産豚前腿肉(チゲ用)63・76
2,310ウォンスモークダック116
2,933ウォンオーストラリア産牛肉煮込み用91
4,170ウォン韓牛1等級煮込み用28
4,298ウォン生サーモン刺身用83
4,390ウォン韓牛1等級挽き肉45

この表から読み取る3つのポイント

  • 韓牛と輸入牛肉の差は1.42倍(4,170 vs 2,933ウォン)。よく言われるほど極端ではない。ただしこれは煮込み用の価格で、ロース・サーロインなどの焼肉用部位では格差がはるかに大きい。
  • 鶏肉は韓牛の約6分の1(733ウォン vs 4,170ウォン、5.7倍の差)。韓国でチキン・タッカルビ(닭갈비)・タクポックムタン(닭볶음탕)が国民的外食メニューである経済的理由だ。
  • 豚肉の中でもサムギョプサル(三枚肉・1,661ウォン)よりも前腿肉(1,778〜1,957ウォン)が高く売れているケースがある。サムギョプサルは大容量・輸入品主体で単価を抑え、チゲ用の前腿肉は小包装の国産品が多いためだ。

このデータが旅行者に役立つ理由

価格の基準線ができるからだ。観光地である値段を見て「高いのか?」を判断するには比較対象が必要で、オンラインの最多販売価格がその役割を果たす。

💰 覚えておくと便利な韓国食品の基準価格(2026年7月)

品目オンライン最多販売価格メモ
卵30個7,990ウォン1個266ウォン
牛乳2.3L4,780ウォン1L換算約2,080ウォン
食パン1斤2,780〜3,630ウォン420〜660g
豆腐1丁2,450ウォン500g
白菜1個1,860ウォンアルベギ種
バナナ1.2kg3,590ウォン輸入品
スイカ1玉(9kg以上)21,150ウォン夏季限定
即席ごはん24個25,900ウォン1個あたり約1,079ウォン

そして実際に買い物をするなら、こんな組み合わせになる。以下はすべてTOP120に実際に入っている商品だけを選んで計算した金額だ。

23,630ウォン
朝食セット — 牛乳2.3L・食パン・卵30個・バナナ1.2kg・ギリシャヨーグルト
18,220ウォン
韓定食(韓国食卓)セット — 豆腐・豚肉300g・ニンニク・青陽唐辛子・白菜・大根(2〜3食分)
15,200ウォン
サンドイッチセット — 食パン・ハム・スライスチーズ10枚・レタス・ケチャップ

宿泊先にキッチンがあれば計算は単純だ。ソウルのレストラン1食がだいたい9,000〜12,000ウォンなのに対し、上の韓定食材料18,220ウォンは2〜3食分になる。1食あたり3,000〜6,000ウォン。ただし、ここには落とし穴がある。

短期旅行者が知っておくべき現実的な制約

  • 包装単位が大きい。卵は30個、タマネギは5kg、スイカは9kg丸ごと。2泊3日の旅行者が使い切れる量ではない。
  • 決済・配送に韓国国内アカウントが必要なケースが多い。オンライン生鮮食品の配送は、韓国の電話番号と決済手段を要求するのが一般的だ。
  • 表示価格のうち13品は有料会員価格。TOP120のうち13品が有料会員(ワウ会員)価格で表示されていた。非会員の価格はこれより8〜58%高い。
  • したがって短期旅行者にとって現実的な選択肢は街のスーパー・コンビニ・伝統市場だ。上の数字は「そこで見た価格が妥当か判断するものさし」として使うのが正しい。

このリストからお土産に買えるものは?

売れ筋リストのほとんどは生鮮食品で持ち帰れないが、常温保存・密封商品のいくつかは例外だ。韓国人が実際にたくさん買っている品という点で、観光地のお土産コーナーより確実なチョイスになる。

🎁 TOP120の中でもスーツケースに入れられるもの

順位商品価格おすすめポイント
26チャパゲティ(짜파게티)5食入り5,300ウォン韓国式ジャージャー麺。1食単位ならコンビニでも購入可
108トゥルキルム(エゴマ油)のり 20袋8,550ウォンエゴマ油で焼いた味付け海苔。1袋ずつ個包装
55ソミョン(素麺)900g3,510ウォン冷製麺料理の基本。韓国式そうめん
95即席ごはん24個25,900ウォン重いが3分でご飯ができる
99赤砂糖(三温糖)1kg2,620ウォン重いので参考程度に

注意:肉類・乳製品を含む加工食品(餃子・ソーセージ・チーズ)は国によって持ち込みが禁止されている。ラーメンでも肉エキス粉末入りの製品は引っかかる可能性がある。のり・麺・砂糖のような植物性常温製品が無難だ。


データから浮かび上がった5つの事実

  • PB商品が12%。流通社のプライベートブランド商品14品がTOP120に入り、レビュー最多(50万件)の商品もここから出た。ブランドより単価を重視する消費傾向。
  • 評価のインフレ。120品中78品が星5.0、39品が4.5。4.0未満はひとつもない。韓国のEC評価は識別力が低いので、レビュー数を見るべき。
  • 氷3kgが67位。7月のデータならではの季節サイン。スイカ2種が16位・25位に並んでいるのも同じ理由。
  • 魚はわずか2品。三方が海の国でありながら、オンライン生鮮食品の上位に入るのはサーモンと加工サバのみ。魚は今なお市場・店で実際に見て買う品目である証拠。
  • 輸入フルーツの存在感。バナナ(38位)・アボカド(17位)・アメリカンチェリー(53位)が国産のリンゴ・スイカと並んでいる。アボカド1kg 10,990ウォン。

データと出典

  • 元データ:クーパン(Coupang)生鮮食品カテゴリ(categoryId 393660)販売量順ソート上位120品 — 商品名・販売価格・単位価格・評価・レビュー数。収集時点 2026年7月29日
  • 集計・計算:カテゴリ分類、構成比、価格中央値、100g単価ソート、買い物かご合計は収集した元データを直接計算した値。カテゴリ分類基準は商品名ベースで、境界品目(例:豆腐・豆乳)は別グループに分離。
  • 価格の注意:表示価格は収集時点のものであり、生鮮食品の特性上随時変動する。TOP120中13品は有料会員価格で表示された値。
  • 販売量順位:プラットフォームが提供する販売量順ソート結果であり、絶対販売数量は非公開。

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