ペットと一緒に韓国へ来る手続きで最も多い失敗は、書類を抜かすことではない。始めるのが遅すぎることだ。

抗体価検査だけで1カ月半かかり、採血した日から30日が経たないと飛行機に乗れない。出発3週間前に調べ始めたのでは、もう遅い。

まず結論から

  • 基準線は生後90日。それ以上ならマイクロチップ+狂犬病接種+抗体価検査がすべて必要だ。
  • 抗体価は0.5IU/ml以上、採血日が到着前30日〜24カ月の間である必要がある。
  • 準備期間は最低2カ月。満たせなければ仁川空港の係留場で隔離される。

私のペットはどのケースか?

韓国の輸入検疫は二つに分かれる。まずどちらかを確認しなければならない。

🛂 韓国入国時の犬・猫の検疫要件

区分マイクロチップ狂犬病接種抗体価検査通常の所要
生後90日未満必須不要不要書類・臨床検査通過時は当日通関
狂犬病非発生地域産必須不要不要書類・臨床検査通過時は当日通関
生後90日以上(一般)必須必須必須準備に2〜3カ月

マイクロチップは規格が決まっている

チップはISO 11784またはISO 11785の国際標準規格でなければならない。この規格でないチップを使った場合、飼い主が読み取り機を直接用意して来る必要がある。出発国の病院でチップを入れる際、規格を必ず確認すること。韓国でチップ番号が読み取れなければ、その場で手続きが止まる。


順番に — 入国準備の5ステップ

逆算して考えるべきだ

  • ステップ1・マイクロチップ埋め込み — すべての手続きの出発点。チップが先だ。チップを入れる前に受けた接種は認められないことがあるため、必ずチップ→接種の順で。
  • ステップ2・狂犬病予防接種 — チップ埋め込み後に接種する。接種記録にチップ番号が一緒に記載される必要がある。
  • ステップ3・抗体価の採血 — 接種後、一定期間が経ってから採血する。国際公認の検査機関でのみ検査が有効で、一般の動物病院の自前検査は認められない。結果が0.5IU/ml以上である必要がある。
  • ステップ4・30日の待機 — 採血日から30日が経たないと入国できない。同時に採血日が24カ月を超えると無効だ。つまり有効区間は採血後30日〜24カ月だ。
  • ステップ5・検疫証明書の発行 — 出発直前に、輸出国の政府機関が発行する。発行時点の制限がある国が多いため(米国は出発10日以内)、日程に必ず反映すること。

この順序で最も多くずれるのがステップ4だ。抗体価の結果を受け取ってすぐ飛行機に乗せられると考える人が多いが、その後に30日がさらに必要だ。検査期間まで合わせると、ここだけで2カ月近くかかる。


準備ができていなければ — 係留検疫

要件を満たさないまま到着すると、入国が拒否されるのではなく仁川空港の係留場で検疫隔離に入る。現地で抗体価検査を進めて結果を待ち、通常数日から10日以上かかる。費用は飼い主負担だ。

送り返されないという点では最悪ではないが、慣れない環境で隔離されるのは動物への負担が大きい。そして旅行日程にも直接影響する。準備期間を守れない状況なら、無理に連れて来るより日程を遅らせる方が良い。

追加でかかる条件

  • オーストラリアから来る猫、マレーシアから来る犬・猫 — ヘンドラウイルス・ニパウイルスの非発生証明が必要だ。未提出の場合、検疫が21日延長される。
  • 複数頭を連れて来るとき — 頭数が一定規模を超えると事前申告と検疫施設の承認が必要だ。個人旅行の水準を超える場合は事前に検疫本部に問い合わせること。

逆に、韓国から連れて出るとき

韓国から出国するペットは毎年7〜8月に集中する。この2カ月間だけで約8,300頭が出国検疫を受ける。

出国手続きの要約

  • 目的国の要件から確認 — 基準は韓国ではなく行き先の国が決める。国ごとにチップ規格、接種時期、抗体価、待機期間が異なる。
  • 事前承認が必要な国 — 米国、オーストラリア、ニュージーランド、日本、シンガポール、香港、台湾などは別途の事前申請手続きがある。これらの国は特に早く始めるべきだ。
  • 出国検疫の予約 — 検疫本部のペット出国検疫予約システムで申請する。検疫官がチップ番号と書類、動物の実物を照合する。
  • 戻るときも検疫だ — 韓国人がペットと少し出かけて戻る場合も、再入国時に輸入検疫を受けなければならない。違反すると最大300万ウォンの過料が科される。

空港に到着した後

入国検疫は仁川空港などの空港検疫所で行われ、三つを見る。書類確認 → マイクロチップ番号の照合 → 臨床検査。 この三つが合えば通過だ。

実務的に押さえておくと良いこと:

準備期間さえ守れば、あとは書類作業だ。逆に、その期間を守れなければ、あとをどれだけ頑張っても無駄だ。

データと出典

  • 農林畜産検疫本部「犬・猫の携帯入国時の動物検疫案内」 — 生後90日基準、ISO 11784/11785マイクロチップ、狂犬病中和抗体価0.5IU/ml、採血日の船積み前30日〜24カ月、ヘンドラ・ニパ関連の追加要件
  • 農林畜産検疫本部の出国検疫案内 — 年間7〜8月に約8,300頭が出国検疫、事前承認必要国(米国・オーストラリア・ニュージーランド・日本・シンガポール・香港・台湾)、再入国違反時は最大300万ウォン
  • 「家畜伝染病予防法」施行規則別表 — 犬・猫など輸入動物の検疫方法
  • 狂犬病非発生地域の指定国リストは変動しうるため、出発前に検疫本部の公示を確認すること