東京の秋葉原や池袋を羨ましがる必要は、もうありません。ここ3〜4年でソウル弘大入口駅4番出口一帯は、アニメーション・サブカルチャーグッズの一大集積地へとすっかり変わりました。中心にあるのは駅直結のAK&弘大(旧AKプラザ弘大店)5階、アニメイト弘大店。その周辺の路地にはフィギュアショップ、ガチャショップ、一番くじ専門店、日本発の中古グッズチェーン、アニメコンセプトのカフェやバーがぎっしり。ファンたちはこの街を、弘大(ホンデ)と秋葉原を組み合わせて**「ホンアキハバラ」**と呼んでいます。以下は、韓国ローカルのオタクたちが実際に巡っている弘大グッズショップマップを、住所・営業時間・Naverマップボタンとともにまとめたガイドです。

早わかり(2026年基準)

  • 拠点: AK&弘大。アニメイト(5F)・メガハウスフィギュア(3F)・O Museum(4F)が集結。
  • アンカー店舗: アニメイト弘大店——日本国外の海外店舗としては世界最大規模。
  • ローカル比率: 観光地ではなく10〜20代の韓国オタクのリアルな生活圏
  • 必須アプリ: 韓国ではGoogleマップよりNaverマップが正確。

なぜ弘大が「韓国の秋葉原」になったのか?

始まりは2021年、AK&弘大の最上階(5階)にオープンしたアニメイト弘大店です。 アニメイトはアニメグッズ・書籍に特化した日本のブランドですが、弘大店は日本国外の店舗としては世界最大の店舗面積を誇ります。2024年4月のリニューアルで面積が約2倍、来店客数が1.5倍に拡大し、イベントホールも2つ備えるようになりました。このひとつのアンカーが、建物と商業圏全体を変えたのです。

数字がその変化を裏付けています。AK&弘大店の売上は2021年の277億ウォン(約30億円)から2024年には837億ウォン(約92億円)へ、3年で3倍以上に急増。2022年に就任したコ・ジュン代表が「弘大店だけ空いていたのは、メイン顧客を考慮していなかったからだ」として、建物を丸ごと「ホンアキハバラ」にリブランディングした戦略が的中したのです。アニメイトが定着すると、その周辺にはアニメイトでは手に入りにくいものを扱う小規模セレクトショップやガチャショップ、アニメコンセプトのカフェ・バーが路地という路地に次々と生まれました。「アニメに詳しくなくても、アニメイトの名前だけは知っている」と言われるほど、いまではオタクでなくても見物がてら立ち寄る街になりました。

韓国ローカルも行くの?——むしろローカルが主役です

はい、観光客よりも韓国のオタクたちのほうが圧倒的に多く訪れています。 アニメイト弘大店のメイン顧客層は10〜20代。あるトレンド分析で弘大の関連キーワードを調べたところ、10代に限って「オタ活」(3位)と「アニメ」(8位)が上位に入っていました。Z世代にとって、アニメ・グッズ消費はもはや「オタク趣味」ではなく、自分らしさを表現する手段として定着しています。透明ポーチに推しの缶バッジをぎっしり飾る「バッグデコ(ペクリ)」のように、オタク文化から生まれた流行が完全にメインストリームへと越境してきたのです。

週末の風景がそれをよく物語っています。AK&の隣の公園の木陰では、同じ作品を好きなファン同士がハンドルネームで呼び合いながらグッズ交換・おすそ分け会を開く光景が日常的です。自作のキャラクターコスプレ衣装でショッピングを楽しむ人や、推しキャラでラッピングした車——いわゆる「痛車(いたしゃ)」——も珍しくありません。海外からの訪問者にとっては「日本まで行かなくても済む」便利な聖地ですが、この街の本当の主人公は韓国の10〜20代サブカルチャーファンたちです。

AK&弘大、ひとつの建物で何が見られる?(3階・4階・5階)

グッズショッピングの出発点は、とにかくAK&弘大です。 駅直結で探す手間がなく、ひとつの建物の中でショッピング・フィギュア・展示をフロアごとに楽しめます。

店舗取り扱い
5Fアニメイト弘大店アニメ・漫画・ゲームグッズ、漫画本・ライトノベル、J-POP・OST CD、定期ポップアップ。同フロアにアニメイトカフェ併設
4FO Museum(オーミュージアム)アニメIP企画展示(デジモン・BLEACH・名探偵コナンなど)。グッズショップ・フォトブース連動
3Fメガハウス / PRAF(プラフ)メガハウス=フィギュア専門(「LOOK UPフィギュアの聖地」)。PRAF=地雷系・地下アイドル系サブカルチャーファッションのセレクトショップ

アニメイトでグッズを買ったあと、同じ階のアニメイトカフェで戦利品をテーブルに広げて記念撮影——これがこの場所の「お約束」です。4階のO Museumは、日本にもなかったBLEACH展を独自に企画して原作者の監修を受けたり、日本国内巡回を終えた名探偵コナン展をソウルに招致したりと、大型IP展示を次々に実現しています。フィギュアをじっくり見たいなら3階メガハウスでLOOK UPフィギュアを、人とは違う服を探すなら同フロアのPRAFを覗いてみてください。

📍 AK&弘大・アニメイトをNaverマップで開く

路地裏セレクトショップ——アニメイトで買えないものを探す場所

本当の楽しみはAK&の外、路地裏にあります。 アニメイトが正規品の新作中心なのに対し、周辺のセレクトショップは絶版グッズ・レアアイテム・中古品を「宝探し」感覚で漁る楽しさがあります。ほとんどが弘大入口駅4〜9番出口から徒歩5〜10分圏内です。

店舗住所(麻浦区)特徴
JSストアワウサン路29ギル 48-24 1F「フィギュア展示場」志向。広くて快適、デジモン・らんまなど旧作・少女漫画グッズも。2階に有料展示JSギャラリー
フィギュアプレッソ FP店ワウサン路29ギル 48-11 B1・1〜2F地下はフィギュア・くじ、1階ランダムグッズ・ぬいぐるみ、2階イベント
ホエマーケット弘大店ワウサン路29ギル 48-14レア・マニアックなグッズ多数(写真撮影禁止、価格帯やや高め)
アンソダン新村路6ギル 17 B1アニメイトに次ぐ有名な「宝探し」の聖地。狭くてモノがぎっしり
ブラザーグッズ弘大新村路6ギル 24 2Fアンソダンの向かい。クオリティの高い一番くじ・ぬいぐるみグッズ
アイノモノ新村路4ギル 22-8魔法少女・旧作アニメのレアグッズ、ディスプレイが洗練されている
アニセカイ弘大店オウルマダン路 155-1 2F取り扱いアニメ・ゲームの種類が最も豊富(マイナー作品に強い)

なかでもJSストアは2023年8月のオープン当初から「見て回るだけでも楽しいフィギュア展示場」を標榜し、天井までグッズがぎっしり詰まった他のショップとは一線を画す、ゆったりとした陳列で口コミ人気に火がつきました。アンソダンは狭い路地の小さな店ながら、アニメイトに次ぐ有名聖地。向かいの2階にあるブラザーグッズは一番くじのクオリティが高く、セットで回るのにちょうど良い距離感です。

📍 JSストアをNaverマップで開く 📍 アンソダンをNaverマップで開く

中古・絶版グッズはどこで買える?(日本発の中古チェーン)

絶版品やプレミアのついた旧作グッズを探すなら、日本発の中古グッズチェーンが答えです。 日本で有名な中古チェーンが弘大に進出し、「宝探し」の本拠地として機能しています。

店舗住所(麻浦区)特徴
らしんばん韓国ソウル本店楊花路 178-5 B1日本でおなじみの中古グッズチェーン。地下のためやや目立たない。旧作〜最新作まで、絶版品を低価格で掘り出せるチャンス
らしんばんソウル1号店ワウサン路 100弘益大学正門前。タペストリーの品揃えが特に豊富(坂道に注意)
ケイブックス(CIH+SHOP)弘大本館楊花路 161 B1「韓国のK-BOOKS」。規模の大きい中古グッズショップ、個人売買も活発
ウェチャイグッズワウサン路35ギル 75 2〜3F中国系グッズ中心で価格が手頃、ちょっと変わったグッズも

中古ショップは在庫が毎回異なるため、欲しいものがあったら「あるときに買う」のが鉄則です。人気・レアグッズにはプレミア価格がつき、定価よりはるかに高くなることもあるので、相場を把握してから行くと良いでしょう。逆に、注目されていない旧作グッズは定価以下で出ていることも多く、掘り出し物が見つかるかもしれません。

📍 らしんばんソウル本店をNaverマップで開く 📍 ケイブックス弘大をNaverマップで開く

グッズだけじゃない——展示・アートトイ・アニメカフェ・バー

ショッピングに疲れたら「体験型」コースへ。 この街は買うだけでなく、観て・飲んで・楽しむアニメ文化も一緒に育ってきました。

展示はシーズンごとに作品がまったく入れ替わるので、訪問前に各スペースのSNSでいま、どんな展示をやっているかをチェックしてから動線を組むのがおすすめです。

📍 POP MART弘大フラッグシップをNaverマップで開く 📍 秘密基地をNaverマップで開く

半日コース——こう回ると効率的です

弘大入口駅4番出口を起点に動線をまとめた半日モデルコースです。

  1. AK&弘大からスタート。 5階アニメイトで新作・ポップアップをチェック。4階O Museumの展示へ。3階メガハウスのフィギュアまで、フロア順に。
  2. アニメイトカフェで小休止。 買ったグッズを整理しながら記念撮影。
  3. 路地裏セレクトショップ巡り。 JSストア → アンソダン → ブラザーグッズ → アイノモノの順に歩きながら宝探し。
  4. 中古ショップで絶版品ハンティング。 らしんばん・ケイブックスで旧作グッズを狙う。
  5. 体験で締めくくり。 POP MARTでブラインドボックスを引き、夜は秘密基地でキャラクターカクテル、またはアンティークでアニメ飯を。

週末の昼間は、AK&隣の公園で開かれるおすそ分け会の風景も一見の価値あり。歩く距離はほとんどが徒歩5〜10分以内なので、半日あれば核心を、1日確保すれば展示までゆったり回れます。

訪問前に知っておきたいこと(実践Tips)

まとめ:日本まで行かなくてもいい、ソウルの「ホンアキハバラ」

弘大のアニメ商業圏は、きれいに整えられた観光地ではありません。韓国の10〜20代オタクたちが毎週通う、リアルな生活圏です。AK& 5階のアニメイトで新作をチェックし、路地裏セレクトショップで宝探しをし、中古ショップで絶版品を掘り出し、アニメバーで推しカクテルを一杯——そんな一日を過ごせるこの街に、東京・秋葉原を羨ましがっていた時代は、もう過去のものになりました。ただ、ほとんどが小さな個人店です。この聖地が長く続いていくように、静かで思いやりのある来訪者でありましょう。

Sources

いまソウルで人気の体験

Klook.com

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日本からの読者向けメモ(2026年8月)

秋葉原を知っている読者ほど楽しめるエリアです。弘大のAK PLAZAはアニメイト・ガシャポン・カードショップがまとまった「ミニ秋葉原」で、狙い目は日本未展開の韓国限定グッズ(K-POP×アニメコラボなど)。規模は秋葉原の数分の一なので、半日で回り切れます。