午前2時。クラブを出たあとだったり、夜行便で着いたばかりだったり、ただ時差で眠れなかったり。理由はなんでもいいんですが、腹は減る。「弘大は夜通し遊べる」って聞いてたのに、実際その時間に灯りがついてる店は、びっくりするくらい少ない。 ネットで「24時間」と出てくる店も、曜日でこっそり閉まってたり、そもそも情報が3年前で止まってたり。

以下は2026年7月時点で、韓国の地図・レビューアプリ2つ(ダイニングコード、カカオマップ)の曜日別営業時間が一致した店だけを抜き出したリストです。情報が食い違ってた店は別に明記しました。深夜にガセ情報ほど腹立つものはないので。

まず結論から

  • ガチの24時間はクッパ・カムジャタン・中華に集中——ポスンフェグァン弘大直営店、ユクジョンクッパ、スンデコジプ上水駅店、クムムン中華料理。だいたい1万〜1万3千ウォン。
  • 朝5時までは酒がからむ業態——ユメオデン、ノルモクファンソコプチャン、モンスターピザ、オボクソットゥッコン。
  • 帰り道こそが本物の罠。土曜の2号線終電は23:49。平日より1時間早い。タクシーは午前2時すぎると割増が40%→20%に落ちるので、待ったほうが得な場面がある。

弘大に、本当に24時間やってる店はあるのか

ある。断言できる。弘大入口駅・上水駅・合井駅から歩ける範囲で、年中無休・24時間が2ソースで確認できた店は12軒だ。

ただしジャンルに偏りがある。スンデクッパ(豚血ソーセージ入りスープごはん)とかカムジャタン(豚背肉とジャガイモのピリ辛煮込み)とかヘジャンクッ(二日酔い覚ましスープ)——つまり汁物が半分以上。その次が中華で、その次が粉食(軽食系)。カフェとかブランチ、いわゆる「映えスポット」はこの時間帯、まったく期待しないでほしい。

🍲
ポスンフェグァン(보승회관)弘大直営店
弘大入口駅8番出口の目の前。スンデクッパ・スユクッパ 各11,000ウォン。24時間・年中無休。弘大の深夜クッパといえばここ。迷ったらこれ。
🥩
カムナムジプ(감나무집)キサ食堂
延南洞エリア。24時間365日、先払い・キオスク注文。豚プルコギ定食 13,000ウォン。おかず・素麺はセルフで取り放題。
🍜
クムムン中華料理(금문중화요리)
合井駅8番出口から地下直結。24時間年中無休。チャジャン麺 7,000ウォン / 辛口青唐チャンポン 11,000ウォン。深夜中華の穴場。
🥟
マポマンドゥ(마포만두)
合井駅2番出口 徒歩1分。火〜土のみ24時間。カルビマンドゥ 4,500ウォン / ラーメン 4,500ウォン。キオスク・先払い制。
🍖
スンデコジプ(순대고집)上水駅店
上水駅4番出口のすぐ前。24時間年中無休。スンデクッ・辛口スンデクッ 各10,000ウォン。上水で腹ごしらえするならここ一択。

🕐 2ソースで24時間確認が取れた弘大エリアの食堂 全12軒(2026年7月基準)

#店名ジャンル代表メニュー・価格最寄り駅・出口
1ポスンフェグァン弘大直営店スンデクッパ・スユクスンデクッパ 11,000 / 骨ヘジャンクッ 12,000弘大入口 8番
2ユクジョンクッパ弘大店牛肉クッパ・肉煎(ユクジョン)肉煎牛肉クッパ 11,000 / コプヘジャン 13,000弘大入口 8番
3ユクジョンクッパ西橋(ソギョ)店牛肉クッパ・肉煎肉煎クッパ 11,000 / 肉煎定食 17,000弘大入口 1番
4ウォンダンカムジャタン東橋(トンギョ)店カムジャタン・骨ヘジャンクッカムジャタン(中) 36,000 / 韓牛クッパ 13,000弘大入口 8番
53日韓牛クッパ弘大入口店韓牛クッパ韓牛クッパ 12,000弘大入口 9番
6弘大プデチゲプデチゲ(部隊鍋)プデチゲ 12,000(ごはん・追加具材つき)弘大入口 9番
7コンブル弘大店豆もやしプルコギコンブル 10,500 / モドゥムコンブル 15,900弘大入口 9番
8スンデコジプ上水駅店スンデクッ・骨ヘジャンクッスンデクッ 10,000上水 4番
9チャンポンジゾン弘大店中華・チャンポンジゾンチャンポン 13,500 / カンジャジャン(汁なしチャジャン) 12,000上水 1番
10クムムン中華料理中華チャジャン麺 7,000 / チャプチェ丼 11,000合井 8番
11マポマンドゥ(麻浦餃子)粉食・マンドゥ(餃子)カルビマンドゥ 4,500 / ユッケジャン 8,500合井 2番
12カムナムジプキサ食堂キサ食堂・豚プルコギ定食豚プルコギ 13,000 / 豆腐チゲ 11,000弘大入口 3番

📍 ポスンフェグァン弘大直営店をNaverマップで開く

店舗名を必ず確認してください

ポスンフェグァンは「弘大直営店」だけが24時間。楊花路(ヤンファロ)沿いの合井店は09:30〜23:00。深夜に行くと閉まってます。同じく弘大チョポクトッポッキも本店は22時閉店、2号店だけが午前1時30分まで。地図アプリで「どの店舗か」まで見てから動く——深夜の無駄足はダメージがでかいので。


午前3時すぎでも開いてる店、どこ?

24時間ではないけど朝5時まで粘ってくれる店が弘大・上水に集まってる。 24時間組がクッパ中心だったのに対して、こちらは酒とセットで考える業態。ホルモン、鉄板サムギョプサル、おでんバー、スライスピザ——つまりクラブ帰りや飲み直しの受け皿になる店たちだ。

🌙 午前3時以降も営業中の店 — ラストオーダーに要注意

店名ジャンル営業時間代表メニュー・価格最寄り駅・出口
ユメオデン弘大おでんバー・居酒屋16:00〜05:00(L.O. 03:30)おでん盛り合わせ2本 2,900〜3,800ウォン上水 1番
ノルモクファンソコプチャン2号店牛ホルモン焼き17:00〜05:00(L.O. 04:00)アルコプチャン(卵・ホルモン) 19,000 / プチュコプチャン 9,900弘大入口 9番
オボクソットゥッコン弘大店鉄板サムギョプサル10:00〜05:00豚肉セット 600g 37,000ウォン弘大入口 9番
モンスターピザ本店スライスピザ17:00〜04:30前後スライス 4,800 / 瓶ビール 5,500上水 1番
ユメオデン延南店おでん・唐揚げ18:00〜03:00(金・土のみ〜05:00)辛口おでん鍋 12,900弘大入口 3番
キムさんちの深夜食堂ラーメン・油そば18:00〜03:00(L.O. 02:00、日曜休油そば 10,000上水 4番

📍 キムさんちの深夜食堂 上水をNaverマップで開く

ラストオーダーは閉店より30分〜1時間早い。 これ、わりとみんな引っかかる。ユメオデンは5時閉店だけど注文は3時30分で打ち切り。ノルモクファンソコプチャンも5時閉店なのにオーダーは4時まで。「5時まで」という表記だけ見て4時40分に飛び込むと、席には座れても注文できない——そういう仕組みだ。

オンライン情報が食い違っている店(行くなら電話を)

以下の3店は、2つのプラットフォームで営業時間が一致しなかった。深夜に空振りしやすいタイプなので、別枠で置いておく。

店名食い違いの内容どう判断すべきか
パク・ヨンソク寿司(合井)片方で「24時間」、もう片方で「11:00〜06:00」「だいたい朝6時まで」と見ておくのが無難
ビサボル全州豆もやしクッパ(合井)片方「24時間」、もう片方「平日20:30閉店・週末のみ24時間」平日の深夜に行くのはやめておいたほうがいい
ソンガネカムジャタン(東橋)曜日でバラバラ(火曜は22時閉店、金・土だけ24時間)「24時間」という表記を鵜呑みにしないこと

ひとりで入れる?なに頼めばいい?

クッパ・中華・ラーメンはひとりOK。焼き物系はだいたいNG。 弘大の深夜でいちばん遭遇する「壁」がこれだ。ホルモンやサムギョプサルは2人前からという店が多く、深夜にひとりでふらっと入ると「すみません、2人前からで……」とやんわり断られる。店が悪いわけじゃない。システムがそうなってる。

ひとりでも安心な店選び

  • クッパ系 —— ポスンフェグァン、ユクジョンクッパ、スンデコジプ、3日韓牛クッパ。1人1杯が前提の食文化だから、気兼ねする要素がゼロ。
  • 中華 —— クムムン中華料理、チャンポンジゾン。チャジャン麺もチャンポンも、そもそもひとりで食うのがデフォルト。
  • カウンター席がある店 —— キムさんちの深夜食堂はカウンター(다찌)中心のつくり。ひとり酒・ひとり飯のどちらも自然に決まる。
  • 最終手段はコンビニ —— 弘大界隈のコンビニは24時間。カップ麺・おにぎり・イートインスペースがあるので、どうにもならないときの逃げ道として知っておくといい。

注文まわりのローカルルールも頭に入れておくと楽だ。カムナムジプキサ食堂とマポマンドゥは先払い・キオスク式。 席に座る前に会計を済ませるタイプで、おかずも素麺も水も全部セルフバー。店員がテーブルに来なくても「あれ?」と思わなくて大丈夫。そういう店なのだ。


飯を食ったあと、どうやって帰るか

ここがこの記事の本題かもしれない。深夜にいい店を見つけることより、帰り道の計算を間違えるほうが、はるかに高いツケを払う羽目になる。

曜日で終電が1時間ずれる

00:50
平日 2号線 弘大入口駅 終電(乙支路入口方面)
23:49
土曜・祝日の終電 —— 平日より約1時間早い
23:48
空港鉄道 仁川空港行きの終電(曜日共通)
05:28
空港鉄道の始発 —— 終電からここまで約5時間半の空白

いちばん多い誤解がこれ。金曜の夜に遊べば地下鉄はある。でも土曜の夜はない。 韓国の地下鉄は土曜・祝日ダイヤが独立していて、終電が平日より早く設定されている。弘大がいちばん賑わう夜が土曜なのに、その日の終電がいちばん早い——このへん、知らないと本当に詰む。

空港へ向かう人はさらに選択肢が狭い。弘大入口駅から仁川空港方面の空港鉄道は23:48で終わり、次は05:28。 そのあいだ約5時間半、鉄道で空港へ行く方法は一切ない。

地下鉄がなくなったら深夜バス(オルペミバス)

ソウル市の深夜専用バス、通称オルペミバス(올빼미버스=「ふくろうバス」)は23:00〜06:00の運行。カード2,500ウォン、乗り換え割引も効く。 弘大入口駅に実際に停まる路線は以下の3つ。

路線区間運行時間帯間隔
N26開花駅(カンファ) ↔ 中浪(チュンナン)車庫00:00〜03:3020〜30分
N62陽川(ヤンチョン)車庫 ↔ 面牧(ミョンモク)洞23:40〜03:1015〜20分
N51始興(シフン)洞 ↔ 下渓(ハゲ)洞23:40〜03:45約30分

よくある誤解 —— N75は弘大入口駅に停まりません

いろんなブログや検索結果で「弘大の深夜バス=N75」と紹介されてるけど、これが間違い。N75の公式ルートを調べると加佐(カジャ)駅 → 延南洞 → 東橋洞三叉路 → 新村五叉路と、弘大入口駅のバス停をすり抜けてカーブしていく。N75を使いたいなら東橋洞三叉路(동교동삼거리)バス停まで歩いてほしい。弘大入口駅3番出口から徒歩3〜5分だ。

タクシー —— 午前2時が分岐点

ソウルの中型タクシー、深夜割増は2段階でかかってくる。

🚕 ソウル中型タクシーの時間帯別運賃(2026年7月基準)

時間帯初乗り(1.6kmまで)割増率
昼間4,800ウォン
22:00〜23:00、02:00〜04:005,800ウォン+20%
23:00〜02:006,700ウォン+40%

つまり01:59に拾えば40%増し。02:01に拾えば20%増し。弘大から江南(カンナム)や蚕室(チャムシル)方面へ抜ける距離だと、この差がじわじわ効いてくる。クッパをもう一杯だけ追加して、2時をまたいでからタクシー乗り場へ——という判断が実際にアリな世界。

ソウル市の境界を越えると市外割増がさらに20%上乗せ。外国人観光タクシーには別途外国人割増がかかるケースもあり、中型車で合計60%が上限。電話呼び出しは夜間2,000ウォン。


深夜に知っておくべき細かい注意点

現金3万〜5万ウォンは持っていきましょう

深夜の小さなポチャ(屋台)や露店は、海外発行のカードがまず通らない。地下鉄もまだ海外クレジットカードのタッチ決済(オープンループ)に非対応だから、T-moneyカードは夕方のうちにチャージしておくのが鉄則。深夜にチャージできる場所を探すのは、思ったよりずっと面倒だ。

薬局は午前1時に閉まる。 ソウル市の公共深夜薬局は22:00〜01:00の運営で、麻浦区には「セル薬局」(楊花路72)と「ピオンッティスプソク薬局」(ワールドカップ路111)の2店が365日対応。ただし午前1時を過ぎたら薬局そのものがなくなる。そのあとはコンビニの安全常備医薬品(解熱鎮痛剤・風邪薬・胃腸薬・湿布など)だけが頼りだ。

路上で声をかけてくるクラブの客引きには乗らないこと。「入場無料」「いつでも出られます」と言って連れて行き、入店後に「退場料」を請求してくる手口が外国人観光客を中心に報告されている。とくに女性の一人旅を狙った事例が複数ある。行きたいクラブがあるなら、事前に場所と料金を調べて、自分で直接行くのがいちばん安全だ。

弘大って危ない街なのか? 弘大商圏を管轄する弘益(ホンイク)地区隊の2023年の112番通報件数は50,721件。全国の地区隊で堂々の1位だ。2位の釜山・西面(ソミョン)地区隊(38,436件)に1万件以上の差をつけている。ただ、この数字は「犯罪率1位」というより流動人口1位と読むのが正しい。同じ理由で弘大周辺は集中徒歩パトロール区域に指定されていて、警官の密度も高い。過剰に怖がる必要はないが、酔っ払いがうじゃうじゃいる時間帯だということは頭の片隅に入れておくといい。

なんで昔みたいに深夜までやってる店が減ったのか

韓国の深夜外食、じわじわと縮んでいる。農林畜産食品部の「2025年外食業体経営実態調査」を見ると、外食店の1日平均営業時間は10.6時間。2018年の11.0時間から24分短くなった。もっとはっきりしているのは分布のほうだ。

53.5% → 68.6%
1日12時間未満の営業にとどめる店の割合(2018年 → 2025年)
9.1時間
酒類業の1日平均営業時間 —— 全業種でいちばん短い
56%
19〜29歳で「ほとんど飲まない」+「月1回以下」の割合(2024年、調査開始以来の最高値)

人件費の高騰、会社の飲み会文化の縮小、そして20代のアルコール離れ——この3つが同時に来てる。20代の1日平均アルコール摂取量は2023年の95.5gから2024年は64.8gまで落ち込み、約32%減。60代より飲まなくなった計算だ。飲食業界の重心も「とにかく長く開ける」から「ピークタイムに集中して回す」へ、じわりとシフトしている。

旅行者にとっての結論はシンプルだ。3年前のブログに載ってた「弘大24時間グルメ」は、いま閉まってる確率が当時より高い。 出かける直前に地図アプリで「今日」の営業時間を再確認するクセ——この街ではそれが、思ってるよりずっと大事な習慣になる。

データと出典

いまソウルで人気の体験

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日本からの読者向けメモ(2026年8月)

終電後も動いている街という意味で、弘大は東京の渋谷・新宿に近い感覚。24時間のクッパやヘジャンクク(酔い覚ましスープ)は日本にない深夜の定番なので、深夜3時の〆に一度試してみてください。1杯₩9,000前後(約1,000円)です。