ソウルで古着を買うことは、ここ数年でまったく別の趣味になりました。2026年6月、ヘラルド経済が東廟の古着市を取材したとき、市場にいたのは年配の常連ではなく、制服姿の高校生と学期を終えた大学生でした。彼らの手には値切りの代わりに、値札を確認する習慣が身についていました。同じ時期、聖水洞には麻浦に集まっていたヴィンテージショップが2号店を出し、倉庫型の店とプレミアムセレクトショップが並んで入居しました。

問題は情報の密度です。古着ショッピングで失敗する理由は、たいてい次の3つのどれかです。「いくらが適正価格か分からない」「いつ行けば品があるか分からない」「サイズラベルをそのまま信じる」。この記事はその3つだけを扱います。

まず結論から

  • 東廟は今や定価制です。 3,000ウォンの品は値引きしてくれません。値切りが通じるのは、路地の常設店の3万ウォン以上の品だけです。
  • 価格が下がる時間は午後5時です。売り手が残った服を片付けるタイミングで、3,000〜5,000ウォンが1,000ウォンまで下がります。逆に品が最も多いのは土日の午前です。
  • サイズラベルは信用しないこと。 アメリカのヴィンテージMは韓国のL〜XL相当で、韓国ヴィンテージ店の表記はほとんどが周囲の長さではなく片面です。メジャー1本が値切り術よりはるかに役立ちます。
1,000ウォン
午後5時以降の東廟の露店での最終価格(定価3,000〜5,000ウォン)
10%
ここ3年の東廟一帯の商店の賃料上昇率(崇仁洞の不動産業者による推定)
150 → 30
広蔵市場2階の古着商街の店舗数の変化(2026年3月基準)

2026年の東廟、値切りはまだ通じる?

区間によって違います。3,000ウォン以下の露店では通じず、3万ウォン以上の店では通じます。 この境界線を知らないと、値引きを頼むことが無礼になったり、逆に言い値をそのまま払って出てきたりします。

1980年代後半、露店から始まった東廟の古着市は、もともと口角泡を飛ばして値段を競う場所でした。その光景がここ1〜2年で消えました。SNSを見て訪れた10〜20代が主な客層になり、売り手が値札を付けるようになったからです。2026年6月の現地取材で、ある10代の客は「値切りが通じないとは思わなかった。3,000ウォンの品はまったく値引きしてくれない」と話し、売り手も「最近は昔ほど値引きに応じない」と答えています。

💰 東廟の古着市、区間別の実際の価格帯と値切りの余地(2026年の公開取材・レビューを総合)

区間代表的な品実際の価格帯値切りの余地
正門前の露店の服の山Tシャツ・シャツ・パンツ・靴1,000〜5,000ウォンほぼなし(定価制)
壁沿いの露店の雑貨ベルト・バッグ・古本・生活雑貨1,000〜1万ウォンほぼなし
時計・アクセサリーの屋台ファッションウォッチ〜セイコー正規品1万〜50万ウォン低め(品ごとに価格が明確)
路地の常設ヴィンテージ店シャツ・ジャケット・ニット3万〜7万ウォンあり
路地の常設ヴィンテージ店革ジャン・ブランドアウター10万〜20万ウォンあり(核心の価格帯)
土日の早朝市ブランドアウター・ブランド品ラベル9万ウォン以上あり、ただし業者同士の取引

値切りが通じる価格帯での交渉術

  • 自分の上限を先に決めてから店に入ります。 ある取材例では、売り手が20万ウォンを提示した革ジャンに客が13万ウォンまで出しましたが、売り手の最終ラインは15万ウォンで、結局取引は成立しませんでした。その服は数日後、別の人に15万ウォンで売れています。
  • 言い値の70〜80%が現実的な合意点です。半額を提示すると話が途切れます。
  • 同じ店に2〜3回通うほうがずっと有利です。 路地の店主はそれぞれ仕入れ先が違うので、欲しい品を伝えておくと次の入荷時に取っておいてくれることが多いです。
  • 現金を用意しましょう。露店は1,000ウォン単位の現金取引が基本です。
期待値の調整: 東廟はヴィンテージを安く買う場所ではなく、品を見る目がある人に有利な中古取引の市場です。あからさまな偽物や、フリマアプリで買っても十分な普通の中古品が混ざっています。宝探しを期待して行くと失望する確率が高く、気になった品を1〜2点、慎重に買うと決めて行くと満足度が上がります。

何曜日、何時に行くべき?

品が目的なら土日の午前、価格が目的なら平日の午後5時以降です。 東廟は同じ場所が、時間帯によって3つの別の市場に変わります。

🕐 東廟の時間帯別の売り場の性格 — 何を狙うかで時間が変わります

時間帯開くもの性格おすすめの人
土日 早朝4〜6時新設洞方面の路地の露店、コンテナ売り場業者・問屋同士の卸取引ヴィンテージ経験者、再販目的
毎日 午前10時〜正午正門前の露店、壁沿いの露店品数最大、良い品を先に選べる時間品が目的の人
毎日 午後1〜5時露店+路地の常設店すべて最も混雑、観光・見物向き初めて来る人
毎日 午後5時以降露店の閉店整理価格が急落する時間予算が少ない人
平日全般露店の数自体が少ない空いているが選択肢が狭い混雑が苦手な人

早朝市は誤解が多い時間帯です。YouTubeの購入品紹介動画のせいで「早朝に行けば安く買える」と知られていますが、実際はむしろ逆に近いです。2025年3月、あるメディアが土曜の午前4時に現地を確認したところ、状態の良いバブアーのワックスジャケットが出るやいなや、30秒で隣の人が9万ウォンで口座振込でさらっていきました。売り手はその品を「ナカマ(中間卸)に出す分だけ持ってきた」と説明しています。ブランド価値を正確に知らなければ、むしろ普通の中古品を高くつかむ確率が高い時間帯です。

東廟の露店はなぜ正門前にできたのか

2003年、清渓川の復元と東大門運動場の撤去で黄鶴洞の万物品(何でも屋)が散ったとき、ソウル市が用意した屋内常設市場(現在のソウル風物市場)に入らなかった売り手たちが、東関王廟の壁際に露店を敷いたことで今の市場ができました。だから東廟とソウル風物市場はルーツは同じでも、まったく別の2つの市場です。ソウル風物市場は新設洞の2階建て屋内市場で、毎週火曜日が休み、午前10時〜午後7時の営業です。


サイズ表記の落とし穴 — ラベルを信じてはいけない理由

古着ショッピングでいちばん損をするのは価格ではなくサイズです。 露店には試着室がなく、市場の取引の大半は交換・返品ができません。そのうえ、古着のサイズラベルは最低4つの理由でずれます。

📏 同じ「M」がまったく別サイズである理由 — 落とし穴4つ

#落とし穴何が起きるか対策
1片面表記韓国のヴィンテージ店やオンラインの表記は、ほとんどが片側だけを測った「片面」です。「身幅55」は周囲55cmではなく周囲110cmです。片面の数値に2を掛けて理解
2国ごとの基準の違いアメリカ・ヨーロッパの服は同じ表記でも韓国よりワンサイズ以上大きいです。一方、日本の古着は韓国と同程度かむしろ小さいです。原産国ラベルを先に確認
3年代による基準の移動1980〜90年代の服は同じラベルでも今の服より小さめに裁断されていることが多いです。特にレディースで差が大きいです。表記を無視して実測
4経年による変形デニムは洗濯の有無で縮んだり、長く履いて伸びた個体は表記より大きかったりします。ニットはおおむね伸びています。個体ごとの実測だけを信頼

国ごとの表記はだいたいこうずれます

🌍 古着の売り場でよく見るラベルと韓国基準の対応(個体差が大きいので出発点としてのみ)

ラベル表記韓国メンズトップス韓国レディーストップス備考
アメリカ(US) S95〜10055〜6690年代のアメリカTシャツは特に大きい
アメリカ(US) M100〜10566〜77肩幅48〜52cmがよく見られる
アメリカ(US) L105〜11077以上オーバーサイズとして着るゾーン
日本(JP) M95〜10055韓国と同程度かやや小さめ
日本(JP) L10066スリムなカットが多い
ヨーロッパ IT 40 / FR 3644〜55イタリア・フランスのレディース
ヨーロッパ IT 42 / FR 3855〜66UK 10に相当

メジャーで確認する最小限の数値

トップスは3つ、ボトムスも3つだけ測れば十分です。服を引っ張らず、床に平らに置いて測るのが原則で、測る位置によって1〜3cmの誤差は正常です。

👕
トップス — 肩幅(片面)
肩と袖がつながる縫い目の両端を直線で。シルエットを左右する最も重要な数値です。
📐
トップス — 身幅(片面)
両脇の下の端の線を直線で。×2が実際の周囲の長さです。
📏
トップス — 着丈
後ろ衿の中心から裾まで。ヴィンテージはこの数値が短いことが多いです。
👖
ボトムス — ウエスト(片面)
インチ表記は無視してこれだけを見ます。×2がウエスト周りです。
🧵
ボトムス — 股上
前ウエストから股の付け根まで。ヴィンテージデニムはこの数値が現代のジーンズより深いです。
👟
靴 — mmを確認
US 8 ≈ 260mm、US 9 ≈ 270mm(メンズ基準)。ソールが潰れた個体は履き心地が違います。

メジャーを持ってこなかったとき

  • 自分の手を広げた長さを先に測っておきましょう。 親指と小指を広げた長さはだいたい18〜21cmです。この数値を知っておけば、露店で肩幅を「2.5手幅」のように見積もれます。
  • いちばん体に合う服の実測をスマホのメモに残しておく方法が最も確実です。肩幅・身幅・着丈の3つの数字で十分です。
  • 露店に行くときは薄着で。 試着室がない店が多いので、着ている服の上から重ねて合わせる形で確認する必要があります。
  • ほこりが多いので、マスクとエコバッグ(ビニール袋)を持っていくとずっと楽です。

聖水のセレクトショップは東廟と何が違う?

状態と試着室にお金を多く払う場所です。 ここ数年、麻浦に集まっていたヴィンテージショップが聖水洞へ移ったり2号店を出したりし、今は倉庫型の大型店からハイエンドブランドだけを集めるセレクトショップまで、同じ街の中にレイヤーが分かれています。露店と違い、ほとんどがカード決済でき、かなりの店に試着室があります。

🕶️
オレドェン・スプ(古い森)
80〜90年代のヴィンテージアイウェア専門。メガネ1万〜3万ウォン台。レンズはほとんどデモレンズなので、交換前提で買います。
👜
ジュコヴィンテージ
バーバリー・プラダなどハイエンド中心のセレクトショップ。ニットベスト13万ウォン、ホーボーバッグ33万ウォン台の事例。試着スペースあり。
📦
ミリオンアーカイブ
2017年から聖水を守ってきた倉庫型の店。品数が圧倒的で安い代わりに難あり品が混ざります。シーズン企画展が肝です。
🧥
ブルーウェア
クラシック・ストリート・ウエスタンまでスタイルの幅が最も広い。広い試着室があり、初心者が気軽に試せます。
🧼
リニュード
回収衣料を検品・洗濯・除菌して販売。ヴィンテージ特有の匂いがなく、衛生面が気になる人に向いています。

📍 Naverマップで聖水のヴィンテージショップを開く

聖水の店を回るときに知っておくと便利なこと

倉庫型の店は試着室がないところもあり、薄着で行くのがおすすめです。 ほとんどが正午に開き午後8〜9時に閉まるので、午前に東廟を回って午後に聖水へ移る動線が自然です。店ごとの企画展や入荷情報はInstagramでしか告知されないことが多いです。


東廟・聖水以外にどこがある?

ソウルの古着商圏は4つに分かれます。同じ「古着」でも売り方と客層がまったく違います。

🗺️ ソウルの古着・ヴィンテージ商圏の比較(2026年8月基準)

商圏形態価格帯強み注意
東廟(東廟前駅)路上の露店+路地の常設店1,000ウォン〜20万ウォン品数と価格の幅が最も広い現金が必要、試着不可、衛生面のばらつき
聖水(トゥクソム・ソウルの森)常設セレクトショップ・倉庫型3万〜30万ウォン状態の検品、試着室、カード決済値段が相場より高め
弘大・延南常設ヴィンテージショップ密集2万〜15万ウォンストリート・アメカジ系が強い店ごとの差が大きい
広蔵市場2階屋内の輸入古着商街1万〜10万ウォン卸の品数、空いていてゆっくり見られる店舗が大きく減った
ソウル風物市場(新設洞)屋内常設2階建て市場1,000ウォン〜服以外の骨董・雑貨が強い毎週火曜日休み

広蔵市場の2階は特に状況が大きく変わった場所です。1階の食べ歩き通りが外国人観光客で賑わうのとは対照的に、2階の輸入古着商街は、かつて150店に達した店舗が2026年3月基準で30店前後に減りました。残った売り手の大半は10〜30年以上営業を続けてきたベテランで、一部の店は常設営業をやめ、金曜日だけ開けて日本人バイヤーに卸す方式で運営しています。曜日を間違えると閉まっていることがある、ということです。

📍 Naverマップで東廟の古着市を開く


1日コースに組むとどうなる?

土曜日基準、半日+半日コース

  • 午前10時 — 東廟前駅に到着。壁際の露店から正門前の露店まで。品が最も多い時間帯です。現金2〜3万ウォンとマスクは必須。
  • 午前11時30分 — 路地の常設ヴィンテージ店へ。ここでだけ値切りを試します。革・デニム・ナイロンなど、経年に強い素材を優先して見ます。
  • 午後1時 — 東廟一帯で昼食。この街は一食1万ウォンを超えるほうがむしろ難しいです。
  • 午後2時30分 — 1号線・6号線で聖水へ移動(約20〜25分)。店はほとんど正午以降に開くのでタイミングが合います。
  • 午後3〜7時 — 聖水のセレクトショップを3〜4店。ここでは試着して買います。午前に実測した数字がここで役立ちます。
  • アレンジ — 予算がとても少ないなら順番を逆にして、午後5時以降の東廟の露店の閉店時間を狙います。

ちなみにこのコースは明洞とも相性が良いです。古着で埋められなかったもの(新しい靴・下着・ジャストサイズのベーシック)は百貨店で埋めるのが早く、外国人は新世界明洞本店でパスポートだけで5%割引クーポンをもらえるので、定価ショッピングの負担が少し軽くなります。

🎟️ 新世界本店の外国人クーポンを事前に受け取る(Klook)

データと出典

  • ヘラルド経済「[ルポ] 1000ウォン最終セール、お小遣いを持って駆けつけたMZ世代…聖水より東廟がホットプレイスに地殻変動」2026年6月25日 — 定価制への転換、午後5時の価格下落、時計屋台の価格帯、賃料上昇率
  • ディエディット「東廟に初めて行く人のためのショッピングガイド」2025年4月 — 値切りの事例(20万ウォン→15万ウォン)、早朝市の現地記録、市場の成り立ち
  • ディエディット「ここは本物だ、聖水ヴィンテージショップおすすめ5」2024年3月 — 聖水の店ごとの性格と価格事例
  • ルデスク「1階市場は賑わい、2階古着商街は閑散…広蔵市場商圏の二つの顔」2026年3月9日 — 広蔵市場古着商街の店舗数の変化、金曜日の卸運営
  • ソウル風物市場公式案内 — 営業時間および火曜日定休
  • サイズ実測基準:ナイキ・ムシンサなどの平面実測(flat lay)表記方式

価格は2026年8月基準の公開取材・レビューを総合した範囲で、個々の露店や店によって異なります。現地確認後に checked フィールドを埋める予定です。

いまソウルで人気の体験

Klook.com

本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由の予約で、追加費用なしに運営を支援いただけます。商品の選定・評価はアフィリエイトの有無に関係なく行っています。 詳しく →