まず結論から

  • ○○皮膚科医院 = 開設者が皮膚科専門医。科目が名称の中に入っている
  • ○○医院 + 診療科目:皮膚科 = 皮膚科専門医ではない。科目が名称の外に小さな文字で別についている。
  • ○○スキンクリニック · ○○皮膚&エステティックのように「医院」の文字が見えない名前も非専門医の可能性が高い。
  • 確認は30秒 — 審査評価院の「病院・薬局検索」で病院名を検索 → 詳細情報の専門科目別(専門医数)を見る。
  • 皮膚を診療する街の病院・医院10軒中9軒は、皮膚科専門医が運営しているところではない。
  • ⚠️ 2026年末から新規・移転開院の医院は、看板に診療科目をまったく入れられなくなる — ルールが変わる。

韓国で皮膚科を探すときに一番ありがちな勘違いがあります。看板に「皮膚科」と書いてあれば皮膚科専門医がいるところだと思ってしまうことです。実際はそうではありません。ところが韓国の医療法はこの違いを、看板に必ず表れるようにつくっています。ルールさえ知れば、病院の前に立って3秒で見分けられます。


韓国に皮膚科専門医は何人いる?

まず規模から見てみましょう。韓国国内の皮膚科専門医は2,950人です。ところが大韓皮膚科医会が2026年3月に公開した資料によると、皮膚を診療する街の病院・医院は最大15,000軒にのぼり、そのうち皮膚科専門医が運営しているのは1,516軒(2025年第4四半期基準)にすぎません。皮膚診療を掲げる病院の10軒中9軒は皮膚科専門医の病院ではないということです。

2,950
全国の皮膚科専門医数(大韓皮膚科学会, 2025.9)
1,516
皮膚科専門医が運営する病院・医院(2025年第4四半期)
15,000
皮膚を診療する街の病院・医院(最大推定, 大韓皮膚科医会 2026.3)
83%
一般医の新規開院医院における皮膚科診療科目の申告率(2025年1~7月)

新しくできる病院ほどこの傾向は強まります。2025年1~7月に一般医(専門医資格なしで開院した医師)が新たに開いた医院は176軒で、1軒あたり平均2.4科目を申告し、そのうち皮膚科の申告が146件(83%) で最多でした。2位の形成外科(49件)の約3倍です。

専門医・一般医・他科専門医

  • 専門医 — 医学部6年 → インターン1年 → 該当科レジデント4年 → 専門医試験合格。皮膚科専門医は計11年、皮膚だけを学んだ医師です。
  • 一般医 — 医師免許はあるが専門医資格のない医師。診療科目を申告すれば皮膚科を含め、ほぼすべての科目を診療できます。
  • 他科専門医が一般医として開院したケース — 耳鼻咽喉科・救急医学科専門医などが、自分の専門科目を表示せずに開院する場合です。一般医の医院で働く医師16,018人のうち11,131人(69.5%)が実際には他科の専門医でした。

看板はどう違うのか?

核心はひとつです。科目名が病院名の「中」にあるか、「外」にあるか。

医療法施行規則第40条第4号は、医療機関の開設者が専門医である場合にのみ、固有名称と医療機関の種類名(医院)のあいだに専門科目を入れることができると定めています。なので「ヨンナム皮膚科医院」は、開設者が皮膚科専門医という意味です。専門医でない医師は、この位置に科目を入れることができません。

では一般医は、自分が皮膚を診ていることをどう知らせるのでしょうか? 診療科目表示を使います。これは専門医であろうとなかろうと、すべての医療機関が使える別規定です。施行規則第41条は、診療科目の表示板に必ず**「診療科目」の文字と科目名を一緒に**記載するよう定め、第42条はこれを名称表示板(看板)に入れるとき、文字サイズを医療機関名称の2分の1以内に制限しています。だから「ヨンナム医院」の下に小さく「診療科目:皮膚科」がつくのです。

🪧 看板3パターン — こう読み分けてください

看板に見える形開設者判定
○○皮膚科医院皮膚科専門医✅ 皮膚科専門医に間違いなし
○○医院
(小さな文字)診療科目:皮膚科
一般医または他科専門医❌ 皮膚科専門医ではない
○○スキンクリニック · ○○皮膚&エステティックほとんどの場合一般医⚠️ 正式名称・診療科目表示を別途探すこと

現場で3秒で見分ける方法

  • 看板から「医院」の2文字をまず探します。
  • そのすぐ前に「皮膚科」がついていれば → 専門医。
  • 「皮膚科」が別の行に、より小さな文字で、「診療科目」の文字とともにあれば → 専門医ではない。
  • ビル外壁の看板で判断がつかないときは、入口ドア横の名称表示板を見てください。正式名称は必ずここに掲げられています。

⚠️ 2026年末からこのルールが変わります

保健福祉部は医院級の医療機関の看板(名称表示板)に診療科目をあわせて表示することを禁止する医療法施行規則の改正を進めており、2026年末の施行が見込まれています。これまで一般医が看板に「診療科目:皮膚科」を入れられた根拠そのものを狭めるものです。

ただし看板の交換費用の負担から、新規開院または移転する医院にのみ適用される見通しで、窓のシート・横断幕・院内広告は医療法ではなく表示広告法の対象のため、これまでどおり「皮膚科」と表示し続けることができます。

→ そのため、この記事の看板の読み方は今後も有効ですが、新規開院の医院からは、看板に科目がまったくない「○○医院」が増える可能性があります。そうなるほど、下記のオンライン照会がより重要になります。

なぜこんなことが起きるのでしょうか? 大韓開院医協議会の朴根泰(パク・グンテ)会長は「専門医として開院しても他科目を診療できるが、専門医と一般医で看板の規定が異なるため、一般医として開院するケースが多い」と説明しています。たとえば内科専門医が「○○内科医院」と掲げると皮膚施術の患者が来ないため、いっそ専門医表示をあきらめて「○○医院 診療科目:皮膚科」で開くほうを選ぶ、ということです。

オンラインで確認する方法 — 審査評価院の病院検索

看板を見られなかったり、予約前にあらかじめ確認したい場合は、健康保険審査評価院(HIRA、審査評価院) が最も確実です。全国すべての療養機関の人員状況を管理する政府機関なので、広告ではなく申告データを表示します。

審査評価院で専門医を確認する(無料・ログイン不要)

  • ステップ1 — 審査評価院の病院・薬局検索にアクセスします。
  • ステップ2 — 検索窓に病院名を韓国語の名称そのまま入力します。(地域を一緒に指定すると同名病院を除外できます。)
  • ステップ3 — 検索結果から該当の病院をクリックし、詳細情報に入ります。
  • ステップ4 — 基本情報の「診療科目および医師現況」の表を見ます。医師数 / 専門科目別(専門医数) / 診療科目別(専門医数)の3行が表示されます。
  • 判定「専門科目別(専門医数)」に「皮膚科」があれば、皮膚科専門医がいるところです。この行に皮膚科がなく「診療科目別」にだけ皮膚科がある場合は、皮膚科診療はしているが皮膚科専門医はいないということです。
  • ボーナス — 同じ画面で診療時間・休診日も確認できます。無駄足防止に便利です。

審査評価院のサイトには英語ページもありますが、病院検索そのものは韓国語の名称で行うのが正確です。病院名はネイバーマップやカカオマップからコピーして貼り付けてください。

大韓皮膚科医会でも確認できます

皮膚科専門医の団体である大韓皮膚科医会は、会員病院を直接検索できるページを運営しています。

ただし、この検索が全国の皮膚科専門医の病院をすべて網羅している保証はありません。基準は審査評価院とし、医会の検索は補助として使うほうが正確です。

病院内で確認する方法

  • 待合室の壁の専門医資格証を見ます。「専門医資格証」と「医師免許証」は別の書類です — 免許証だけ掲げられているなら専門医ではありません。
  • 入口ドアに「皮膚科専門医」と書かれた大韓皮膚科医会の赤い認証マークが貼られているかを見ます。
  • そのまま尋ねてもかまいません。「院長先生のご専門は何ですか?」 — 韓国では失礼な質問ではありません。

じゃあ非専門医の病院には行ってはいけないの?

ここはバランスが必要です。医師免許があれば診療科目を申告して皮膚診療と美容施術を行うことは合法です。看板のルールは「資格を正確に表示しなさい」というルールであって、「診療するな」というルールではありません。

専門家の意見も分かれています。

整理するとこうなります。皮膚にできたもの(ホクロ・斑点・発疹・炎症・脱毛・手足の爪の異常)を診断してもらいに行くなら、皮膚科専門医を探すほうが安全です。ボトックス・フィラー・レーザートーニングといった美容施術が目的なら、専門医かどうかと同じくらい、その病院の施術経験とアフターケア、副作用発生時の対応体制をあわせて見るのが現実的です。どちらにしても「誰に診てもらうか」を知ったうえで選ぶことが核心です。

なぜこんなに皮膚科が増えたのか?

お金です。美容施術はほとんどが健康保険の適用されない非給付診療のため、病院が価格を決められます。一方、風邪・血圧・糖尿病の診療は健康保険の診療報酬が決まっているため、患者1人あたりの収益が少なくなります。

保健福祉部の保健医療人材実態調査(2022年発表)によると、皮膚科医院勤務医の年平均賃金は3億263万ウォンで、小児青少年科医師(1億875万ウォン)の約3倍でした。ここに皮膚科は形成外科と違い大きな手術がほぼなく、医療事故のリスクも低い。この組み合わせが「ピアンソン(皮膚科・眼科・形成外科)偏重」を生み出しました。

このルールは皮膚科だけの話ではありません

同じ原則がすべての診療科にそのまま適用されます。○○形成外科医院は形成外科専門医、○○医院 診療科目:形成外科は形成外科専門医ではありません。歯科・韓医院も同様です。韓国で病院の看板を見るときは、常に「科目が名称の中にあるか外にあるか」を最初に見てください。

データと出典

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