まず結論から

  • 韓国人が「乗りたい航空会社」1位は大韓航空(40.4%) — 2位アシアナ(9.8%)との差は4倍以上という圧倒的支持。
  • ところが体感満足度1位は別にいる — フルサービスキャリア(FSC)はエミレーツ航空、LCCはエアプレミア(3年連続)。
  • 政府公式評価(国土交通省)では大韓航空が6.07点/7点で、韓国キャリア唯一の6点台。
  • 2026年12月からアシアナは大韓航空ブランドに統合 — 韓国航空マップが大きく塗り変わる年だ。

韓国は人口5千万人の国にナショナルフラッグキャリアだけで10社がひしめく、世界でも珍しい航空市場です。韓国人はどんな航空会社を好んでいるのか?「憧れのブランド」と「実際に乗って満足した航空会社」は違う——これが最新調査から浮かび上がる、じつに興味深い結論です。コンシューマーインサイト(2026年1月発表)、国土交通省航空交通サービス評価(2026年4月発表)、ブランド評判指数の3つのデータから整理しました。

40.4%
「利用したい航空会社」大韓航空の選好度 — 圧倒的1位(コンシューマーインサイト)
6.07/7
国土交通省 利用者満足度1位 大韓航空 — 唯一の6点台
3年連続
LCC 体感満足度1位 エアプレミア(684点/1000点)
7
Skytrax 2025 世界航空会社ランキング — 大韓航空、5スター評価

韓国人が一番乗りたい航空会社は?

大韓航空です。それも圧倒的に。 旅行リサーチ機関コンシューマーインサイトが毎年9月に実施する旅行商品満足度調査(FSC利用者2,418人・LCC利用者2,930人)で、「利用したい航空会社」を尋ねる選好度項目の結果がこちらです。

コンシューマーインサイト選好度調査: 大韓航空 40.4%で圧倒的1位。2位アシアナ航空(9.8%)を合わせると過半数が2大ナショナルフラッグキャリアを選んだ。LCC選好度の上位も韓国キャリアが中心。

韓国人にとって大韓航空は、単なる航空会社ではなく「国家代表ブランド」のような存在です。韓国企業評判研究所の2026年5月 航空会社ブランド評判ビッグデータ分析でも、大韓航空が指数 2,188万で1位、続いてハンジンカル・アシアナ航空・チェジュ航空・ジンエアー・ティーウェイ航空・エアプサンの順でした。国際舞台でも大韓航空はSkytrax 2025 世界航空会社ランキング7位にランクインし、5年連続5スター(5-Star)評価を獲得しています。


でも実際の満足度1位は別なんだ

選好度と体感満足度は異なる結果になりました。 同じコンシューマーインサイト調査で、実際の利用経験者が7項目(予約・発券・搭乗・機内環境・機内サービス・運航サービス・価格対比価値)を評価した体感満足度(1000点満点)では、外資系が上位を占めています。

📊 フルサービスキャリア(FSC)体感満足度ランキング(コンシューマーインサイト、2026年1月発表)

順位航空会社点数(1000点)備考
1エミレーツ航空7932年連続1位、7項目すべて1位
2シンガポール航空748前年比 +24点
3大韓航空713前年比 -12点
4アシアナ航空709前年比 -8点

なぜ差がついたのか

エミレーツ航空は新型機材や最新の機内エンターテインメント導入など、ハードウェア投資によって機内環境・施設項目で大きくリードしました。大韓航空・アシアナ航空は依然として上位グループですが、「乗ってみたい航空会社」という憧れと「乗ってみて満足した航空会社」という体験のあいだには、たしかなギャップがあるということです。

LCCの中で韓国人が選んだのは?

満足度1位はエアプレミア。そしてエアロKの躍進が目を引きます。 韓国はLCC国際線利用客がフルサービスキャリアを3年連続で上回るほど、LCC利用が日常化した国です。コスパを重視する韓国消費者が実際に高く評価したLCCは次のとおりです。

🥇
エアプレミア(684点)
3年連続LCC満足度1位。プレミアムエコノミー席と米州など中長距離路線を備えた「ハイブリッド」航空会社。
🥈
エアロK
上位陣のなかで唯一スコアアップ(+21点)。清州(チョンジュ)空港拠点と日本の地方都市路線で、大空港の混雑に疲れた消費者を攻略。
🥉
エアプサン(660点)
釜山・金海(キメ)空港拠点。国土交通省評価でもLCC中上位の満足度を記録。

📊 LCC(格安航空会社)体感満足度ランキング(コンシューマーインサイト、1000点満点)

順位航空会社点数
1エアプレミア684
2エアロK—(2ランク上昇)
3エアプサン660
4エアソウル · ジンエアー各630
6チェジュ航空628
7イースター航空615
8ティーウェイ航空611
LCC 13社平均606(前年 -15点)

興味深いのは、ブランド認知度や企業規模ではチェジュ航空がLCCトップ(ブランド評判基準)でありながら、体感満足度では中下位にとどまっている点です。規模の人気と体験の満足が一致しない——これが韓国LCC市場の特徴といえます。


政府公式評価で1位になったのは?

ここでも大韓航空です。 国土交通省が2026年4月に発表した「2025年航空交通サービス評価」は、航空会社利用者 31,168人を対象にした国の公式評価です。

🏛️ 国土交通省 2025年航空交通サービス評価 — 韓国キャリア利用者満足度(7点満点)

順位航空会社結果
1大韓航空6.07点 — 唯一の6点台、国内線定時性 A+
2アシアナ航空
3エアプレミア
4エアプサン
5ジンエアー
6チェジュ航空
最下位エアソウル

2026年、韓国の航空マップが根底から変わる

いま韓国の航空会社を語るときに外せないのが、大韓航空-アシアナ統合です。

統合スケジュール早わかり

  • 2026年12月 — アシアナ航空、大韓航空ブランドで統合運営スタート。78年続いた2大ナショナルフラッグキャリア体制が終了。
  • 2027年第1四半期 — ジンエアー・エアプサン・エアソウルの3社LCCがジンエアーに統合、超大型LCCが誕生。
  • マイレージ — アシアナ航空搭乗分マイルは大韓航空マイルに1:1で移行(提携利用分は1:0.82)。

輸送規模でみると、2025年上半期の国際線利用客4,583万人のうち大韓航空(約947万人)とアシアナ航空(約618万人)を合わせたシェアは34.2%。統合後は韓国の空の3分の1をひとつのブランドが担うことになります。

ソウル旅行者へのアドバイス

  • フルサービスの体験と安定した定時性を求めるなら大韓航空 — 政府評価・選好度ともに1位、Skytrax 5スター。
  • 長距離をリーズナブルな価格でゆったりした座席で飛びたいならエアプレミア — 韓国人が選んだLCC満足度1位。
  • 日本・アジア短距離のコスパ重視ならエアロK・エアプサンなど満足度上位LCCをチェック。
  • アシアナ航空のチケット・マイルをお持ちの方は、2026年12月の統合前後の案内を必ず確認しましょう。

データと出典

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